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毒殺

『体を持たない……ね。それはエヴァ殺害は不可能という事か? ……可能であれば面白いんだが』


 体を持たない相手が人間を殺す事は出来ない。


「ワタシ達のように人間を殺す事は禁止されているはずです」


 アダムはそれを再度アインズに伝えるため、AIが体を持たない事を教えたのか。


「レオの言う通り。昼と夜に筋トレしていたぞ。座っていてばかりだと動けなくなるからな。エヴァがいる研究室や部屋には行ってないぞ」


「私も公園で休んでいたのは確かよ。気分転換してただけ。この後、中央塔に監視カメラを見に行けば解決するわ」


 ドナテルロとモリーはレオの言葉を認めながらも、エヴァとは会ってないようだ。


 誰がエヴァの部屋に向かったのかは、監視カメラで確認出来るようだ。そうでなくとも、誰かが怪しい行動をしているのかどうか。


『夕方までは誰も怪しい行動を取ってなかった事をレオが確認しているのか。それ以降も……中央塔に行くのなら、君も一緒に行けるかだな』


「前回、ワタシは中央塔へは行っていません」


 エヴァが亡くなった事で、アダムがどう行動しても問題はないのか。自由に動く理由を考えた方がいいだろう。


 アダムに中央塔へ向かわせ、アインズも映像を確認しておきたいからだ。


 彼がエヴァ殺害を疑われる原因。それはエヴァの部屋に向かう人物が誰も監視カメラに映ってなかった事も考えられる。


「それとだ……彼女が死んだ原因だが、この部屋の設備だと十分調べられない……が、毒が盛られたようね」


 04がモリーに近付き、エヴァの状態を説明したようだ。その声はアインズの耳にも聴こえていた。やはり、女性型に見えても、声はアダム達と同じのようだ。


「ど、毒だと!! そんな物どうやって手に入れる」


「島に輸送されてくる物に紛れ込ませるとか?」


「実験で使用する物でも毒になりえるわよ」


 モリーの言葉に其々が反応を示す。毒は誰でも入手可能のようだ。


「全員が手に入れられるという事だな。勿論、エヴァ自身も含まれるわけだが」


「エヴァ自身? アイツが自殺するようなタイプじゃなかっただろ。そんな素振りは一切なかったぞ」


「だね。研究も完成してない中で死ぬなんて。僕達なら絶対そんな事を思わないよ」


 博士達は研究を放置して、自殺なんて考えていない。これは全員が同じ考えのようだ。


「だとすれば、誰かが殺した事になるのよね」」


 キャメロンが何気なく言った言葉により、重い雰囲気になる。彼女は最初から他メンバーを疑っていた感はあった。


 死亡原因や他の博士達の行動を聞こうとしたのも、彼女からだった。

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