最終手段
むにゃ…
はっ!…大丈夫だ…生きてる…!
よ、よかったぁ…寝てる間に死んでたらどうしようかと…!
すー…はー…うん!息もできる!よかった…
安心したら眠くなってきた…翔太の部屋で寝よう…
ふあぁ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「翔太ー?あれ?居ない?…まあいいか。お布団借りますよーっと」
あー…気持ちいい〜♪
翔太の布団ってふかふかなんだよね…いい匂いするしさ…
ここだとゆっくり寝れるんだよねぇ…
あ、でも翔太が帰ってきたら怒られるかなぁ?うーん…いつ帰ってくるかなぁ?
今10時で…お昼ご飯までには帰ってくると思うから…よし、2時間寝よう。ちゃんとアラームもセットして…うん。
おやすみー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぐに。
「む…」
むにむに
「ふみみ…」
ギューッ!
「起きろぉ!」
「…ひょうた…ひたひよ…」
「なんで俺の部屋で寝てんだよ」
「そこに翔太の布団があるから」
「俺の布団は山じゃない。ほら、起きろ」
「やだ」
「じゃあせめてそこから出ろ!」
「…なんで?」
「俺の布団だ。」
「…今使わないんでしょ?」
「それはそうだが…」
「じゃあ貸してくれてもいいじゃない!そりゃさ、男の頃の僕が布団勝手に使ってたら殴りたくなると思うよ?けどさ、僕今おにゃのこよ?美少女よ?むしろご褒美なんじゃない?」
「お前な…そういう問題じゃないんだよ…よし、俺がそこで寝るからどけ」
「なに?僕が翔太の布団に潜って離れない?それは無理に起こそうとするからだよ…逆に考えるんだ…一緒に寝ちゃえばいいさと考えるんだ!いつでもウェルカムだよぉ!」
「…なに言ってんだお前」
…むー?反応薄いなぁ?
「…もしかして、翔太疲れてる?どこ行ったの?」
「いや、ちょっとジョギングにな」
「ふむふむ。」
ジョギングか…涼しいとはいえ…うん。
もぞもぞもぞ
「どうした?」
「ちょっとおいでー?」
「なんだよ?」
ふんふんふん。すんすん。
「…あんまり匂いしないね?」
「まぁ、風呂入ったしな」
「がーん!翔太スメルがっ!」
「意味がわからん」
「あれ?知らないの?最近は親しい人の匂いを嗅ぐのがブームなんだよ?」
「そんなブームないだろ?」
「そんなことないよー!」
ガバッ!
「わーい!翔太くんかくんかー!」
「普通逆じゃないか?」
「…?僕のことくんかくんかするの?」
「…しないけど…」
「じゃあやはり僕がやるしかない!」
「やるな!」
ギュッ!
「は、鼻を摘まむな…」
「口も塞ごうか?」
「そんな事されたら息止まっちゃう…っ!」
『いつもいつも迷惑かけやがって』
ぁ…
『もううんざりなんだよ』
ぅ…ぁ…
「…ごめん…なさい…」
「ん?」
「出ます…から…許して…嫌いにならないで…」
「…おい。どうした?」
「…別に…僕、帰る」
「待て!」
ぐいっ
「な、なにかな翔太くん?もしかしてセクハラかね。いやんえっち」
「はいはい。ちょっとここ座れ」
「なんと…まさか僕を見下したいと?なんてこった!翔太はど変態だったのか!僕はがっかりだよぉ!」
「いいからいいから。で?どうしたんだ?」
「やーん♪顔近い〜♪」
「そういうのはいいから。お前今日なんかおかしいぞ」
「僕の頭がなんだって?」
「ほら、逃げるな。何年友達だと思ってるんだ?そのくらい分かるぞ」
「僕サトラレじゃないですかやだー…」
「で?話してみ?」
…うーん…ま、いっか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【少女説明中】
「かくかくまるまるうましかうましか」
「ふむふむ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…くだらないな。」
「ぐふっ!」
一刀両断かよ…!
「なーにくだらないことで悩んでんだか…お前に迷惑かけられるのなんて日常茶飯事だ。いちいち気にかけるかよ」
「むー…本当?」
「本当本気。ほれ、笑え笑え!」
こちょこちょ
「ふ…悪いな翔太。僕はくすぐりとか効かないタイプ」
「じゃあここは?」
ぐいっ
「あっ…ちょっ!足の裏は…!」
「ほれほれほれ」
カリカリカリ
「ひぃぃん!?だっ!だめぇ!?足の裏弱い力でひっかくのだめぇ!あっ!ひっ!あぁ!」
「さらに!」
「ふぅん!わ、ろ、肋骨ひっかくのやめてぇ…あ、うぁぁ…」
「つーっと。」
背中に!しかも足の裏続けてるし!僕の膝が折りたたまれてるから反撃もできない!
「だめだめだめぇ!やめて!軽くひっかかれるのやだぁ!」
「ヨダレ垂れてるぞ〜」
「じゅるっ!…はっ!ひゃは!あひっ!あひぃ!」
…そろそろ限界…!
「よし、終わり」
「…酷い」
「悪い悪い」
うぅ…足の裏がまだくすぐったいっていうか…痒い…
「はいは一回!」
「はいなんて誰も言ってないだろ!」
「なにぃ?僕の体と心を弄んだ癖に僕に逆らうのか?」
「すっかり元の調子だな。よかったよかった」
「〜〜っ!?という訳でこの布団からは出ない」
もっぞもぞ。
「ちょっ…出てこい!でーてーこーいー!」
「出ない!でーなーいー!」
僕は布団から出ない!
ていうか、出れない!顔熱い!今絶対顔赤い!
恥ずかしい…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ごろごろごろごろ。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
はーずーかーしーいー!
うわぁぁ!恥ずい!ベリーベリー恥ずい!
悪夢見て、現実とごっちゃにして、翔太に心配されて…ぬおー!
うおおー!
ぐあー!
恥ずかしいー!
ごめんよ翔太ー!僕のアホー!許してー!
うわーん!うわーん!
ぐあぁ!ぬぐぁ!
ぐうぅ…仕方ない…あんまり使いたくはないが!最終奥義!
「うおおあぁ!」
ガン!
「ふー…すっとしたぜー」
僕はちと荒っぽい性格でな…心に暗雲が立ち込めそうになると何かを攻撃して心を平穏に保つ事に決めてるんだ…
はぁ…よし、これでOK。
…手が痛い…
明日学校かぁ…河内め、バラしたらただじゃおかんぞ。




