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『欲しいものが見つかる不思議な雑貨屋~婚約破棄された令嬢は新しい人生を手に入れる  作者: 佐藤なつ
不思議な雑貨屋

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8/16

突然の追放

今回昼にも投稿しております。

短いので。

2話投稿です。

ある日、ケインにセイラは詰られた。

「最近、金遣いが荒いんじゃないか?」

「何故そんな事を言うの?」

ケインはセイラの身につけているブローチを指さした。

あの店からのプレゼントだ。

一端は断った品だったが、身につけていると気持ちが落ち着くのでセイラは愛用していた。

「そんなブローチ持っていなかったろう?」

「家政を任せているのに、使い込んだんだろ?」

「そんな事!するわけないわ!!」

ハッ。

とケインは鼻で笑った。

「ムキになるのがおかしい。」

「おかしいと思うなら帳簿を見ればいいじゃない。」

務めて冷静にセイラは言う。

「随分、落ち着いているな。あぁ、そうか。男に貢がせているのか?」

「酷いわ!」

「酷いのはお前だろ。俺を裏切りやがって。不貞を働くようなヤツとは一緒にいられない。出て行け。婚約破棄だ。」


一方的な通達に、セイラは驚いた。

「ちょっと待って!」

「出てけ!!」


とにかくケインは家を出て行けと言うばかり。

余りの剣幕に危険を感じたセイラは近くの宿に泊まった。

実家に連絡をすると、セイラに問題があるのではと返答が来てしまう。

途方にくれたセイラは、一旦、タウンハウスに戻るしかなかった。


慌てて出てきてしまったので必要な物が足らない。


荷物だけでも欲しい。

こっそり裏口から入ると、美しい女性が現れた。

「なぁに。こそどろさん?」

そんな風にセイラを貶めた女性はエルミナと名告った。


ケインの上司の娘で、ケインの婚約者だと言う。


まだ、ケインとセイラは婚約中だ。

そう言うが、

「あなた不貞をしたんでしょ?」

なんて詰られてしまう。

「侵入者よ。つまみ出して。」

知らない使用人達に、追い立てられ、自室に入ることは愚か、セイラは碌に荷物も持ち出せずに家を出るしかなかった。

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