気分転換
今回は短いので2話更新予定です。
予約を取ろうととしても、タイミングが合わなければなかなか取れない。人気店。
セイラが手にしたのは時間を気にせずに行ける特別券だ。
入店すると、今度はセイラが好きな小物が並んだ。
すさんだ心を慰めるようなもの。
一つ一つがセイラの好きで出来ている。
繊細な作りの万年筆。
試し書きをさせてくれる紙が出て、一文字記すとサラサラと滑る。
インクの乗りも良い。
可愛らしいブックマーク。
コレも良い。
アレも素敵。
夢中で見ていると、不思議なことに、またケイン達と被ってしまった。
前と同じように壁が作られている。
またまたケインは女性を連れていた。
前回と違う女性。
ベッタリとくっつき手にしなだれかからせている。
ケインは惜しげもなく女性に装飾品を購入して帰っていった。
その間中、話題はセイラの悪口だ。
ずっと。ずっと。
あぁやって人に自分の悪口を言い張っているのかと思うと、げんなりする。
すると、前と同じように、お詫びの品と次回の予約券がセイラにプレゼントされた。
今回の品は、さっき試し書きしていた万年筆だった。
それが数回続いた。
セイラは色々な物を手にした。
最初は小物だったのに、小さなブローチや耳飾りなどを送られるようになって、余りにも高価すぎると固辞しようとしたこともあった。
実際に置いて帰ったこともある。
それでも、家に着くと、品物が届けられていて、セイラは店からの贈り物を受け取り続けた。




