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『欲しいものが見つかる不思議な雑貨屋~婚約破棄された令嬢は新しい人生を手に入れる  作者: 佐藤なつ
不思議な雑貨屋

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13/16

決定的証拠

「そんなの幾らでも捏造できるじゃない!」

叫ぶエルミナにアステルは冷たい視線を投げかけた。


「今、映像で見せてやっても良い。」

そういうと空中に向かって手を突き出した。


天井に何か幕のようなものが現れた。

その幕に日付けと時間が記される。

それが消えるとセイラが現れた。

店で、商品---今、エルミナが身につけているブレスレットを受け取り、ぺこりと頭をさげる映像が流れた。

「こんな感じ。」

その場の全員の目が令嬢の腕に注がれる。


美しい煌めきを放つブレスレット。

今、映像で流れたものと寸分違わない。


「うそよ!でたらめよ。」

エルミナはまだ言う。

「そうか。店内での記録はすべて残っていると言った。

お前が誰とどのように交流していたかも記録に残っている。流してやろうか。

そこの男・・ケインといったか、そいつと付き合う前に色んなヤツと俺の店に来たな。お前が求めたのは・・・。」

「言わないで!!!」

「言われたら困るということは理解してたか。」

その言葉に会場の人々はコソコソヒソヒソ。

この茶番であざ笑われたのはエルミナの方だった。

アステルはケインに向かって指差した。

「後、お前。お前も良く遊びに来てたな。いつ誰と来たか、記録に残っている。恐らく仕事の時間だろう。巡回の時間に来て、女にアクセサリを買っていた。その金はどこから出ていたんだ?」

ケインの顔が強ばった。

アステルが手を翳す。

「お前の購入した物だ。」

今度は、次々に映像にアクセサリが映し出される。

例えば、美しい銀細工で出来たブレスレット。

その下には金額が表示されている。

次に、美しい貴石をつかったペンダント。

同じく金額が。

「これも、これも・・これも。」

表示されたのは金額だけでは無い。

日時もだ。

「随分、昼間にプラプラできるものだ。」

「総額は、お前の給与を越えているだろう。どこからその金が出ている?」

ご丁寧に使用金額の総計が幕に出された。

人気者とはいえ下っ端騎士が払えるとは思えない金額だった所

ケインが顔を真っ青にした。

「使い込みって言ってたが、自己紹介だったな。」


すべてを暴露されて、人生を終わったのはエルミナとケインの方だった。

ケインは連行され、これから話を良く聞かれる事になるだろう。


ざわつく会場から、アステルはセイラの手を取って連れ出してくれた。


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