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第102話 待ち合わせ○

 王城で行われたパーティー結成パーティーが終わり一夜が明けた。


 そして次の日、外はまだ明るい午後2時、黒髪の女性ダイバーと茶髪の青年は待ち合わせをしていた。さっそく王様が組んだパーティーをダンジョンで試すためだ。


 318階層、ここ最深の王国フカミッドラルド。そのシフォン王城を中心とした城塞都市の郊外、ダンジョンの進入口である洞穴に近い噴水広場にふたりは居た。


「早いわねちゃんと寝てるの」


「第一声がそれか、昼寝しても間に合う時間だろ」


 茶髪は黒髪の女性ダイバーより先に噴水広場で待っていたようだ。この噴水広場はダイバーたちの待ち合わせ場所としてごく一般的に使われている場所であった。


「そっ」


「そって……はぁ、パーティーか」


「パーティーになったつもりはないけどね」


「意味もなくギクシャクする必要ないだろ!」


「フン、さっさと行きましょう」


「なんだよったく……」



 ふたりは綺麗に舗装された白い石畳の道を横並びで歩き始めた。



「ところでさあ」


「…………」


「俺はルーツって言うんだけど」


「……しょぼい名前」


「イヤイヤ!! はぁ……しょぼくてもいいからさあ」


「イルーシィ」


「おお、イルーシィたしかにしょぼくはないな。んでも? ルーってつくじゃんおま」


「一緒にしないで。ありえないから」


「え、あ、はい……」


「はぁ……着いたよ」



 大きな洞穴、ダンジョンの前にたどり着いたふたり。王国だけあってダイブしていくダイバーたちや穴から帰って来るダイバーたちで騒がしい雰囲気になっていた。ダンジョンの前には立派な深緑色の鎧に身を包んだ守衛がおり、ダイバー同士の諍いが起こることを防いでいる。



 ふたりはダンジョンの進入口その暗がりの手前で足を止めた。


 微妙な間がふたりの間にながれる。



「いいのか?」


「風習、伝統、規則にイヤもクソもないでしょ。はぐれたいならどうぞ」


 彼女は茶髪の方を見ずに左手を横にぷらっと差し出した。


「……じゃ」


 彼はうかがうように彼女の横顔をチラリと見。



 剣を握る革のグローブごしに手を繋ぎ合った。



 そして待ち受ける暗がりへと。




「「ダイブ」」

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