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第101話 パーティー結成パーティー○

 謁見の間に集まったダイバーたち。王、深緑の一族の目的、ダンジョンの奥から神の果実を手に入れこの地に持ち帰ること。その目的を達成するためのパーティーを結成するよう王命を授かったダイバーたちであったが……この結成パーティーの親睦を深めるためのパーティー、宴会がこのシフォン王城の大きな宴会場で行われていた。




「…………」


「あの……」


「…………」


「あのーー」


「うるさい」


「え、あ、はい」


「あなたとパーティーなんて」


 黒髪のポニーテールをした青い少し鋭い目をした女ダイバーと茶髪の青年が、純白の布で覆った(まる)いテーブル席で向かい合いなにやら話を、いやもめていた。



「いや初対面だし、そんなイヤなの?」


「初対面でもわかるよイヤだって」


「はぁ? なんだそれなにもしてないだろ」


「その死んだ目が気色悪い」


「いや死んでねぇよ、意味不明なこと言うな」


「そんなにイヤなら王様にたのんで変えてもらおう。お互いその方が良いかもしれないし」


 茶髪の青年は椅子から立ち上がり、上段の間のようなひとつ上がったところにある他より豪華な深緑色の王の席を見た。


「馬鹿なことを言わないで、王様にそんなことを頼めるわけないでしょ」


「なんでだ」


「王様に恥をかかせる気なの。少しは考えたら」


「……なるほど……」


 茶髪は低いトーンでそう言うと席へとゆっくりと座った。



「とにかく何度か潜ってダメってことにして……ここで話すことじゃないね」


「あ、あぁ……そうだな」


「あなた食べないの? 私への当てつけ?」


 目の前の白いテーブルには豪華なバラエティー豊かな料理の数々が広がっていた。立派な王城に恥じない専属の料理人たちが腕によりをかけた贅沢な品たちだろう。


「いや俺は食って来たし。なんで当てつけになんの?」


 黒髪の女ダイバーは茶髪の青年を見、目尻を下げ眉間にシワを寄せ呆れた顔をした。



「はぁ……バカみたい」



 女ダイバーはそう言うと茶髪に興味をなくしたように、骨つきの鶏肉にはむっと齧り付いた。


 そんな微妙な雰囲気のパーティー結成親睦パーティーの時間が過ぎてゆき。



 歌が流れた。悲しい歌声とメロディーの。


 紹介もなしに突如流れたその歌声とメロディー。



 上段の間に置かれた赤いピアノの演奏と、引き締まるような深い緑色のドレスを纏った元気なエメラルドの瞳みずいろのウェーブした長い髪の彼女が歌い上げる。


 この騒ついていたパーティー会場は静まり返り、ダイバーたちはその歌声を耳に通し聴く。



「ふ……歌か」


「深緑の女王……ね」

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