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第100話 最強のパーティー○

 時はユリと部長がこの世界に転移する前を遡る。




 最深の王国フカミッドラルド。人類のダンジョン攻略の最前線であり、このダンジョン世界で一番栄えている国と呼べる規模の人の群れを形成していた。



 王国フカミッドラルドで一番大きい建物、この国の象徴であるシフォン王城。本日その王城の謁見の間に集められたダイバーたちがいた。



「よく集まってくれた最深のダイバーたちよ」


 深緑色と金色の王座に座ったフカミッドラルドの王がダイバーたちを眺め発言した。



 深緑色の豪華な大きく長い絨毯と黒色を基調とした床と壁、謁見の間であるこの空間はその重い深い色で戦う者ダイバーたちの心が引き締まるような空間であった。




 現れた王に対し跪く謁見の間で待機していたダイバーたち。



「ふ、作法などどうでもよい」


 王は跪くダイバーたちを見、少し微笑んだ。



「我ら深緑(しんりょく)の一族に与えられた使命、神の果実を手に入れこの地に持ち帰ること」


「そなたたち優秀なダイバーの力を貸してほしい」



「「はい王様!」」「はい王様!!!!」


 この場の全員の視線がその元気の良い茶髪の青年に集まる。



「うむ、若者はこれぐらいでないとな」


「ふふっ」


 王の隣に座っていたエメラルドの目と青年の黒い目が合う。その青年を見て彼女は微笑んだ。青年も彼女に歯をみせ笑った。


 集まったダイバーたちの中、黒い髪のポニーテールをした女性ダイバーはその態度に不機嫌そうに茶髪の青年を横目でチラッと睨み見ていた。



「さぁ、そなたたちダイバー。そのチカラ、私がそなたたちに預かった情報を精査し組み合わせてみた。これからはそのパーティーでこのダンジョンを攻略してもらうことになる」



「パーティー!?」


 茶髪の青年が大声で驚いた。黒のポニーテールの女性ダイバーはまたも彼を横目で睨む。


 王はその青年に対し、フッ、と微笑い言った。


「ハハ、私も元ダイバーだ。今でもそこらのダイバーには劣らないと思っている。ちゃんとバランスを考え組み合わせたものだ、安心してくれ。神の果実を手に入れ持ち帰る! このダンジョン世界の、最強のパーティーを作ろうではないか!! 最深のダイバーたちよ」



 その青年の雰囲気にあてられたのか王の口調はギラついている若者のように熱さのあるものになっていた。

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