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ソーラの悩み

おくれてすいません


「うーん・・・・・・・」


 

 ロイクの顔面(性別?)問題の後、この宿の飯を食べ、一息ついた所。現在なぜか男組の部屋前で全員とバッタリ会い、そのままその部屋へ。

アサンは室内運動をしていて、その少し隣でメリアが薬品・・・・・・ポーション?を作っている。危険じゃないだろうか?ロイクはベットの上で読書をしており、俺はメリア・・・・・・ではなく、『ルア』の発注した剣の計画を立てている。


 そんな中、俺が呻き声をあげた訳だが。


「どうかした?ソーラ」


 メリアがそう聞いてくる。


「ああうん。まあ、大したことじゃないんだが・・・・・・・・」


 俺が呻き声をあげた理由。それはご飯のことである。

こっちの世界は西洋っぽいのでその影響か、飯の味付けが濃い。こちらに来た当初から濃いと思いつつ慣れてきてはいるが、元々味の薄いものを食べて育ってきた身、濃い食事はキツイ。和食でも作るか、なんて思っても、醤油がない、味噌がないなど深刻な基本材料不足だ。卵焼きなどは作れるが、どこか違った味になってしまう。そもそも米が無いので作ってももの足りない気持ちになってしまうだろう。



 この話をすると、反応は様々。ルア、じゃなくてメリアは『世界』の単語を聞いて、「落ち人・・・・・・?」と、そういえば説明してなかったなという反応を。ロイクはへえ、みたいな反応をし、アサンは顔をしかめている。



「なるほど。それでお兄さんの味付けは薄いわけか」

「そういうことだ」

「・・・・・・・・」


ついでに言うと、味が薄いのは、孤児院に元々あまり濃いものが食べられない子がいたからだ。どうもそういう子が多いらしく、大体は薄い味付けだった。


◇◇◇


 ―アサン視点―

  


(まさか、とは思っていたが・・・・・・・確信した)


 あの後、メリアちゃんは女性用、と言ってもメリアちゃん一人だけの部屋へ移動し、俺達は中心にある大きなランタンを消して、それぞれのベットへ。しかし、当初二人部屋で予約してしまったので、ソーラが床にシーツをひいて座っている。ロイクはもう既に就寝していて、ソーラは個人のランタンを使って何かしている。


 その中、アサンは自分のベットに潜り込んで、寝れずにいた。


(ソーラ・・・・・・・おそらく、落ち人の”日本人”。となると、ソーラではなく、読みはソウラか?つづりは・・・・・・・わからん。奏羅?それとも曾浦か?)


 このアサンと言う人物は、一言にいうと転生者という者だ。前世はただの高校生。人よりオタク体質が強く、そういう話に憧れていた。顔は普通でモテないし、幼馴染という人も居なかった。一人っ子で、友達もあまり居なかった。

 そんな高校生がある日、事故に巻き込まれ命を落とした。その日は母の誕生日で、プレゼントを買いに行く途中に事故に巻き込まれたのだ。自分が死んだと言うことも知らないまま世界の壁を越え、いつの間にか別の世界で育っていた。よく見る小説などと違い、赤ん坊の頃からの自我など無かった。あくまで、前の世界のことは『記憶』として覚えているだけであり、あまり実感が無かった。


 しかしソウラに出会ってから、どこか『なつかしい』感覚がしたのだ。なぜか和食などを思い出すし、あの男は裁縫がうまいからか、前世の母親を思い出す。



(う~ん・・・・・・・思い出しても、実際にあるかどうかわからんからもどかしいな。・・・・・・・今度確認しようか・・・・・・?)


 世界に居る落ち人で、おそらく六割程度が地球だと思う。英語っぽい文字がいくつも残されている。


(はぁ・・・・・・・。もう、メンドクサイ。考えるのは得意じゃないんだがな。・・・・・・寝よ)



◇◇◇


―双羅視点―



(今ある材料じゃ、厳しいな・・・・・・・・)


 現在、双羅はメリア、注文はルアに受けた剣の計画表を作り上げて、その表を見ていた。



-----------------


 ルア・ヘルクス殿からの発注計画表


 発注品 剣 

 種類  ブロードソード(亜種) 

・柄の長さはそのまま約10cm。

・長さを求めたため、両刃のロングソードのように成る。

 全長  90cmそこそこ。

 材料類

・第二魔素変化体 ・第三魔素変化体 ・ヒューマオーガの角 ・鉄 ・ミスリル銀の破片 ・アダマンタイト

 期限  未定


-----------------



(うーん・・・・・・材質的に無理か・・・・・・。ミスリル、コレに使うともう無いなぁ。第二魔力変化体も買わなきゃだし、アレを加工するなら新しい金床と金槌、あ、あと火炉も専用の物作んなきゃ)


先ほどから出てきている魔力変化体を先に説明しよう。

魔素変化体というのは、魔力が混じった物質だ。第一体はそこらに転がっている石の中にでも混じっている、ありふれた物だ。魔力はかなり少ないが。

 第二体は、いわゆる魔鉄。鋼鉄などに魔力が融け込み、融合した物だ。魔力を通しやすい上、エンチャントなどを掛け易い。

 第三体は『魔石』のことだ。ここまで魔力が染みこむと属性が着き、四大属性のどれかが宿る。稀に元魔素などの属性が宿ることがある。

 

 ちなみに、魔結晶は魔素変化体に含まれない。厳密に言うと物質でもないが、まあそこは無視で。

アレは魔素自体が集まって結晶化したものなので、変化体に含まれない。



(はぁ・・・・・・・、材料も設備も足りん。お金はルア・・・・・メリアから出てくるけど、水の魔石と魔鉄、それも剣一本仕上げるには、いくらなんでも高すぎる。・・・・・・魔鉄は芯だけにするか?)


 ・・・・・・最近、どんどん悩み事が増えるな。




 




次も遅くなると思います。すいません

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