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メイル町と金髪魔道士

あの人の弟君。

 最初の中間地点?のメイル町に到着し、食料などを備えた。

このメイル町は土地がものすごくあり、土地の広さだけなら王都の三分の二何だとか。

王都恐ろしく広いな・・・・・

そしてその土地を利用した農業がすごいらしい。後から牧場へ行こうか。


 まあ、そんな町は簡単な店とギルトがあるだけで、あまり村と大差ない町だ。なんか、ギルトと商店があったらもう町なんだとか。それでも町と自称するには国の許可がいるらしい。王都とかなり離れている所はどうするんだろうか?


そんなどうでもいいことを考えつつ、宿に向かった。


◇◇◇


「―――んじゃこの鍵を渡しとく。宿を出る時はここに来て鍵を預けてくれ」


 気前がよさそうな宿のオヤジに銀貨を二枚渡し、部屋の鍵をもらった。

というか、あんな筋肉があるなら鍛冶屋をすればいいのに・・・・見た目だけなのか?


「先、ボクは部屋へ行くから」

「ん、おう」

「キミは012だからね?ボクの部屋と間違えないでよ。来るとしてもノックはして」

「んなこと言われなくても大丈夫。・・・だと思う」

「・・・・なんで赤くなってんの?不安しか残らないんだけど・・・・」


 そう言い残してルアは部屋へ。

 部屋のノックって聞いたら、思い出して赤くなってしまった。だって、歳の近い女性の半裸体なんて、忘れられないだろ・・・・

あの事はルアに話してない。というか話せない。 



「黒髪に黒目か。お兄さん異世界人?」

「んぇ?」


 声の方向に向くと、金髪金目の女が立っていた。髪は短め、片目が隠れている。ローブを羽織っていて魔法使いっぽい外見だった。背の大きさからおそらく16。

・・・・?ちょっとなにか不自然だが・・・・。ああ、声が女性にしては低い。そして胸が無い。ローブの所為でそう見えるだけなのかもしれないが・・・・あれ、かなり失礼なこと考えてる自分が居る。

なんか、見覚えがあるような無いような・・・・誰かに似てるのか?


 というか、この人今なんて言った?


「異世界人・・・・」

「ちがう?」

「いや、そうなんだけど」


 いままで旅をしてきて異世界人かどうかなんて聞かれなかったからな。ちょっと驚いた。


「しかし何で分かったんだ?」

「黒髪黒目はすこし珍しいし、ちょっとした情報がね」


 ふーん・・・。

ちょっとした情報って何だろう。誰かから聞いたのか?いや、ないか。

俺が異世界人であることはトルナロ、キク、師匠しか知らないし、あの人たちが教えることはないだろう。

となると、誰から聞いたんだこの人。・・・謎。


「んー・・・。顔に出てるよ。とりあえず”今”はサヨウナラだね」

「ん?今は・・・?」

「アハハッ。じゃね、黒髪のお兄さん」


 そういって金髪の女性?女の子?、はどっか行った。

なんだったんだ・・・・。よく分からん。


この後部屋に荷物を置いてから宿の飯を食べに行った。

おどろくことに、この飯はさっきのオヤジが作ったらしい。しかもうまい。

なんだこれ・・・。庶民の味のうまさってやつ?


 この美味しさにルアもおどろいたようだ。


◇◇◇


「あー、おもしろいお兄さんだったなぁ」


 先ほどソーラにであった金髪金目の少年・・、ロイクは牧場の隣にある草原を歩いていた。


「おっ、可愛いお嬢さん。こんなとこで何してんだい?見たところ魔術師か魔法使いだけど・・・・。よかったら送ってこうか?ついでにお茶も」


 そんなところに、赤髪のイケメン青年が声をかけて来た。見たとこ戦士。それもベテラン。


「いえ、結構です。ありがと」


 そうかぁ、残念。といって声をかけてきた青年は去っていった。

あー、もう。笑いを堪えるのが大変だ。この顔の所為で、だろうなぁ。

こんな顔して男だって気づいたら、どんな顔をするだろうか?ちょっと見てみたい気がする。


 16年くらい人生を歩んできたけど、初対面の人は大抵女だって思ってる。

女じゃなく男だって気づいたとき、いろんな顔するんだよね・・・・。


 女の人は「お・・・男?なんで、何でこんな・・・っ」

 男の人は「・・・・え?あ、あれ?す、すまない・・・」

 あと一部の人は「男でもこの顔なら・・・・」とか呟いてる。もちろんそうなったら全力で逃げ。

ホモの毛しか感じられないんだよねぇ、ああいう人。・・・・あれ、姉さん・・・が移ったかな?


まあいいや。そして、あのお兄さんはどんな反応するかな?

占いでは、たしか女の人と出てくるんだっけ?・・・・うん、そうだ、それで合ってる。

今回は当たりかな?はずれかな?


 まあ、もう一つの占いがあるから、できれば当たりがいいなぁ。


◇◇◇


翌日、朝。

俺はいつもどうりに準備を済ませ、宿を出る。その時にオヤジに鍵を返した。

ルアと合流したら、どこかで聞いた声が聞こえてきた。


「や、お兄さん。やっぱし二人一緒かぁ・・・。いやぁ、今回は当たり・・・だねぇ」


 そこには昨日話をした金髪金目の女が立っていた。

というか、何なんだこいつ。あたりってなんだ。なんか、嫌な予感がする。この手の嫌な予感は、前にも感じた。たしか、トルナロと始めてあった時・・・・なんだったか・・・・アレ。


「ソーラ、この人知り合い?ソーラ?」

「お兄さんなんか考え込んでるね。気づいたかな?」


 トルナロと始めてあった時、たしか・・・・。あいつは魔物に追いかけられていて、それを追うときに嫌な予感が。・・・・あ。なんか、俺は理解した。この手の嫌な予感は俺の不幸であり幸運な場所が関係してるときのやつだ。


 すると突然、牧場の方向から咆哮が響いてきた。

たしか牧場の奥は草原、そこから咆哮が聞こえてきたとすると、おそらく魔物。

ここらへんに吠えたりする魔物は居ない。とすると草原の奥にある『森』から出てきたことになるな・・・・。嫌な予感が当たった。なんとも嫌な当たり。


 森は俺をどうしたいんだよ!






誰の弟かわかりました?

まあ簡単だと思うんですかw

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