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Rouge。(赤)  作者: 風子
3/8

第3話 永遠。

「え?それって、何て言うの?シスコンならぬ…姪コン?」


中等部に入って仲良くなったポーラに、自分の婚約者のことを話していたジャクリーヌは、返事に困った。そう言う言葉があるかどうかわからない。


「…まあ…一応、義理の妹になるわけだから、やっぱりシスコンかしらね?」

「なるほど」


学院の中庭のベンチで二人並んで、もぐもぐとお昼ご飯を食べていた。


「その亡くなったお姉様がね…物凄い美人で、こう、流れるようなウェーブのついた長くて赤い髪で、笑うと可愛らしくて…お勉強もできて、社交界では深紅のバラ、って呼ばれていたらしいわ。婚約者の方が心配して結婚の時期を早めたほどだったそうよ」

「ほおお…それは…難儀だね…ジャクリーヌ」

「そう。難儀、なのよ。お姉様がお嫁に行って少し落ち着いたと思っていたら、今度は子供になって帰ってきた、って感じ」

「あははははっ」


笑い事じゃないわよ…


「それで、その子が心配過ぎて、中等部にもいかないとか言い出して」

実際、ジャクリーヌと同じ年のエミールは入学していない。


「まあ、状況が状況だけにね…」

「お亡くなりになったんでしょう?」

「そう」

「じゃあ、その子にとって美しいお姉様は…永遠、になったわけだ」

「……」


永遠、か。敵わないな。





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