↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rouge。(赤)  作者: 風子
2/8

第2話 赤いバラ。

「え?エミール、学院の中等部に行かないの?」


12歳になった。

相変わらずのお茶会ではエミールは小さなお姫様と手をつないで現れた。

アラベルは赤のフリフリのドレスに、赤い髪のリボンは黒。靴も赤だ。

エミールの姉そのものを小さくした感じだ。


「うん。行かない。勉強は家庭教師でもいいし。アラベルが一人になってしまうだろう?ね?」

「……」


少しはこっちを見ろよ?ジャクリーヌはそう思ったが黙っていた。

春らしいクリーム色のドレスはなかなか似合っていると自分でも思う。侍女もほめてくれた。


「…エミー、あっち…ワンワン、いるよ?」

エミールの膝に座ったアラベルがぺちぺちとエミールの頬を叩きながら、中庭の向こうに行こうと誘っている。

「散歩にいく?ベル」

「うん」


…いやいやいや…まず私にも聞こうよ?婚約者殿?


そう思ったが…もう席を立って歩き始めた二人の後をぶらぶらと付いて行く。


この時期なら、もう少し行った先のバラ園にクリーム色のバラが咲いているはず。

ほんの少し前は、いや、もう2年も前だが…

「ジャクリーヌはクリーム色が似合うね。髪色に合って、柔らかい雰囲気がいいな」

エミールが笑いながら、私の亜麻色の髪に棘を抜いたクリーム色のバラを髪に刺してくれた。


…夢だったのかしら?


バラ園には一面、真っ赤なバラが咲いている。赤、だ。


「え?エミール、このバラ…」

「綺麗だろう?アラベルが喜ぶと思って、植え替えさせたんだ。初冬まで赤いバラが咲く様に。ね?」


「……そう」


先を行く手をつないだ二人が、微笑んで見つめ合っている。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。