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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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日中戦争

日露戦争と共に起きた日中戦争は日本の勝利に終わった。

ロシアと中国の条約による挟み撃ちはロシアの停滞と中国の壊滅が原因だった。


中国はわざと首都深くまで侵攻させてロシアの急襲と同時に総攻撃により7月下旬には国境付近まで追い込まれ、満州下部を失うところであった。だが突如現れた東郷一大尉の指揮により中国軍の壊滅に繋がったと本国に伝えられた。



中国 夕刻頃

「久しぶりだね東郷一大尉」

といつのまにか現れた男である理事長が後ろから声をかけてきた。

いつも飄々とする言い方が毎回鼻につく。


「どうやって来たんですか黒川理事長」

「それは企業秘だ。あと君は卒業したから理事長はつけなくていいよ長い付き合いだし」


と毎回はぶらかすがどうせ移動能力かなんかだろうと思っている。


「生きているかどうかは賭けだったんだけどここに来るとは予想出来なかったんだよね〜」

「なんで生きてることはわかっちょった?気色わるか」


やっと方言が使えるからいくらでも使って困らせるつもりにした。


「どうせ雷撃の効果で回復魔法を使えるんだろうと思ってな、死んだらアイツにとやかく言われるし、そう思い込むしかなかったんだよな」


と人の命を笑い事感覚で喋るのが腹立つ


「おいのことはもうよか。それより和田や宇津海とかなにしちょる?」


「和田くんを含めた剣道部一年は全員戦争に参加して二週間前に帰ってきた。宇津海くんは君に代わって海軍軍隊でシゴかれているよ」


と色々あるんだろうが少し心が軽くなり

「それならよかった」

と自分でも珍しく言葉をこぼした。それは自分らしくないなと思うが顔の口角が上がる。

それをみた夜さんはフッと笑い


「初めて聞いたよその言葉、だけどホントは言いたい場面あったんじゃない?」


とからかってくるのがウザいがこんな話ができるのがもう一人しかいないのか...


「まあ東郷大尉はもう帰っていいよ、あとは私がやっておくから。下も上も」


とその一人称に違和感があるが放っておくことにした。


「頑張ってくださいね夜さん」

と声をかけると「おう」といってすぐに消えた。

(あの人に心配なんていらないだろうけど、どんなことをしたらなんでもできるんだろ)

と考えるが意味ないことはすぐにわかる。

(あの人の強さはどこからきているのやら)

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