表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
89/111

第二次日露戦争8

一方で北側の前線である瀬戸沼、魂壊、和田、織の4人の軍は防衛なんて無理な話である。

だが地雷を置くことで数十分の足止めに成功したのである。が地雷なんて満州にも日本軍が持ってきてないのである。



「瀬戸沼先生、もう少しで長春に着きます。響香くんも帰って来ませんしどうするんですか!」


と魂壊の言葉はそのままの意味だ。もう少しで長春に着くことはロシア軍に包囲されることになるのだ。それは実質的な敗北を意味して、和平会談に応じてもらっても多額の賠償金を払うことになる。

そして南では中国に押されている状況だ。援軍なんて呼んでももう遅い。間者がいることはなんとなくは考えていたが、大きな尻尾を切るようなバカなことをするやつはいないと思ってたが裏目に出た。


(ここで4人を死なすのは日本にとって大きな破産になると思う。それにガキを死なすような事はクズのやることだ、だから)


「織!!能力を使って4人だけでも逃げろ!!」


と近くにいると思う織に聞こえるように叫ぶ。


「先生はどうするんですか!」

とすぐに返ってきた。魂壊と共にに射撃をしていたようだ。

「俺のことはどうでもいい、あとこれを持ってけ」

と言って俺の大切な魔道具を投げつけるとちゃんと掴んでくれた。

「分かりました」

「えっ?なんで」

「先生、早く帰ってきてくださいね」


と言って消えた。石と入れ替わって


(和田は多分生きてるだろ、沼田は死んでないといいけど。誰が俺の形見を使ってくれるかなぁ)

と心中で呟き走り出して沼田のように爆発で飛ぶ。

(俺の能力は[自爆]だ。使い道なんてこの時しか無いが、まぁ多く巻き込まれたら御の字だな。死にたくないのだが)


初めて飛ぶが結構気持ちがいいなと思いながら飛行して血を吐き、血だらけの体で周りに血を撒き散らす。

(歯や爪やら自傷でクソ痛かったのになんともなくなってきた)

敵軍上空に来るまでに何発を銃弾が当たってさらに血だらけになる。

疲れたから自由落下で墜ちていく。

地面に当たる直前に代償を賭ける。

【身体全てを使用】

そして能力を使用で起爆する。痛みも何も感じないが心が痛い。そして頭に駆け巡る走馬灯。

(震見、沼田、魂壊、織、和田、そして理事長と生徒たちよ)

「じゃあな」



そして広大な爆発範囲と付近の誘爆により数百の死傷者が出たが長春は包囲された。だが北側の兵士は戦えないのが多いこと、フォーレン大佐の重傷により最終的には11月まで耐えることに成功したのだ。


8月3日

長春北側にて瀬戸沼雄三郎“少佐”殉死

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ