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異端児の狐
裏路地から出ると弱い街灯だけの明かりで成り立つ暗い街になっていた。
闇に消えるのは簡単な街は殺人が起きてもバレないだろう。する必要はないけど、こんな考えをする俺はおかしいのだろうか
ただひたすら歩く
何も考える必要は今はない、冬の寒さはこの思考を凍らせてくれるようだった
気がつくと家の前に立っていた。
扉を開けると夢子と優子さんがいるだろう
その幸せだけで十分だ。今更母に会う必要はないし俺を預けて死んだのだろう。ゴミクズ呼ばわりされるの父の負債を無くすために
だけど思うことがある
『母さんと話したいと』『一度でも会いたいと』
矛盾だけの思考回路はいまだに扉の取ってを触ることが出来なかった。
すると扉が開き夢子が出てきた。
「遅かったね、どこ行ってたの?」
と心配はない様子で聞いてきた。
(心配して欲しかったなぁなんて烏滸がましいよな)
と卑屈になってしまう。
「ちょっと時行のところで遊んでただけ」
「そっなら良かった。心配してたんだよ」
そんな軽い嘘でも嬉しい。
「中に入らないと寒いよ」
と言って扉を開けて中に入ると暖かった。寒暖差のせいか涙が出そうになるが堪える。一人の愛してる人に見られないように




