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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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独仏戦争

一応ヒトラーは死んでます

「よし、行くか」


と理事長室にまた呼ばれたので入ってすぐに言われた。


「いきなりですか!?」


「来週って言ってなかったっけ?」


「言われましたけど、てかもう始まってるのにどうやって行くんですか?飛行機も船も使えないし飛ぶわけ無いですよね」


「まあまあ3秒くらい目を閉じてて、すぐに着くから」


となだめられながらそのまま目を閉じる。そして3秒が経った頃に目を開けると外国の平原にいた。全く理解が出来ないことが今目の前で起こった。


「まぁ少し歩くけど付いてきて」


当たり前のことの様に言って俺のことを気にせずに歩き出した。てか時速40kmくらいで歩き出した。


(人はあんな速度で歩けるもんなのか?)

と考えながら走った。


少しと言ったが10kmは軽く走って気づいた。目の前で火や水に空を飛んで戦う人たちに轟音や叫び、悲痛の声がまるで聞こえてくるようなまさに阿鼻叫喚を体現したような戦争が起こってた。それを見てた俺を察してか理事長が声を掛けてくれた。


「戦争と言ってもこんなのが毎回って訳じゃないけどこれ以上も以下もある。これで君は正常に生きて帰れるかな」


「理事長は戦争に参加したのですか?」


と質問をくるのが分かってたかのようにニヤッと笑って答えてくれた。


「何回かね、ちなみに東郷くんに宇津海くん、瀬戸沼先生が経験者だよ。たしか東郷くんは少尉で瀬戸沼先生が元中尉だったような」


「本当ですか!?」


「本当だよ、嘘はあまり吐きたくない主義だからねぇ」


と淡々と答えてこの話は終わった。

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