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ホルンの塔攻略編  50階

 さて、50階のボス戦だ。たしかボスはボスファロイダケだったな……。ファロイダケみたいに小さくて可愛かったら戦いやすいのになあ、リュウとメイサが。俺は戦わないで。


「よし、ボスはちゃんと大きくて可愛くなんてないからしっかり戦えよシュウ」

「もちろん。しっかり戦いますとも」

「じゃあ入りましょうか」

 3人でボスのいる部屋に向かった。なんかさっきから微妙にメイサの顔色が少し悪いが大丈夫かな??



「それじゃあ、俺とリュウで前で戦ってメイサが後ろから援護でいい?」

「オッケー。大丈夫だ」

「私も大丈夫です」

「よし。…………来るぞ!」

 部屋の中央が暗く沈み、そこからボスが現れた。

「……え?あいつがボスファロイダケ?」

「そうみたいですね」

 出てきたボスファロイダケは、ファロイダケとは比べ物にならないほど大きく、荒々しかった。

「え?ほんとにあれがボスファロイダケ?」

 あんなに小さいファロイダケがこんなやつになるだなんて……。

「ショックだ……。もう戦えない……」


「「ふざけんな!!戦うって言っただろ!!」」


 2人に責められた。嘘ですよ~。ちょっとしたジョークだってば。

「ちゃんと戦うよ。任せて」

 そう言ってボスファロイダケに向かっていく。

「また毒にならないように気をつけろよ。噂では盾も解けるらしいぞ」

「どこの噂だよ……。まあ拳には気を付ける。毒状態ってほんと気持ち悪かったしね」

 今度はしっかり戦うよ。走ってボスファロイダケに近づき、足を斬る。少し、ボスファロイダケが低い声を漏らす。そして目の前にいる俺目掛けて腕を振り下ろして攻撃してくる。

攻撃中断アタック・キャンセル!」

 後ろから走りながらリュウがスキル技を発動し、振り下ろしている途中で止めた腕を斬る。その隙に俺も足を斬った。ボスファロイダケはダメージを受け、少しのけ反った。

「ウィンド・シュート!」

 そこにメイサが魔法を発動し、ボスファロイダケに命中させる。その攻撃を喰らったボスファロイダケはのけ反るだけでは止まらず、数歩後退した。

「それっ!」

 俺は数歩前に出て、足を狙い剣を振る。リュウも攻撃をたまにボスファロイダケの攻撃を中断させながら攻撃を続けてる。


 その後そのまま攻撃を続けた。が、ボスファロイダケのHPが半分を切ったころ、突然ボスファロイダケの動きが変わった。

 俺の剣を足で弾き、リュウの攻撃を腕で防いだボスファロイダケは後ろに下がり、今までとは違う動きをする。

「気をつけろ!噂によると毒を吐いてくるらしいぞ!!」

 リュウが注意を飛ばす。それを聞いた俺は盾をだし、構えた。

 盾を構えるとすぐにボスファロイダケは口から毒の塊を吐いてきた。毒の塊は俺とリュウとメイサのちょうど間に飛んで行った。


「え?なんであんなところに?」


 俺が疑問に思ったのと同時に毒の塊が床にぶつかる。その瞬間、毒が四方八方に飛び散った。

「何それ!?」

 3人の誰もが予想できなかったその攻撃に反応が遅れる。俺は咄嗟に盾を動かし飛んでくる毒を防ごうとしたが、全て防ぐことは出来ず、半分くらいは喰らった。リュウは剣で防御しながら横に跳んで、大半を避けたが、いくらか喰らったようで、HPが少し減っていた。一番酷かったのはメイサだった。咄嗟に魔法を発動することが出来ず、さらに動くことも出来なかったため、全ての毒を喰らってしまった。

「きゃあ!!」

メ イサがHPを紫色に染めて倒れた。毒状態か!!

「リュウ!メイサを頼む!あいつは俺が引き付けておく!」

 リュウの返事も待たずにボスファロイダケに接近する。近づいて戦えば毒を吐いてはこないだろう。

「お前はこっちだ!」

 メイサのほうに向いていたボスファロイダケの注意を自分に向けさせるため、攻撃を開始する。

 まずは、軽い突き刺し攻撃。そこから上に振り上げ、すぐに切り返して振り下ろした。

「まだだ!」

 今度は左から横薙ぎに振り、右から、斜めに切り上げ、最後に真下に斬った。

 その攻撃を受けたボスファロイダケは俺のことを鋭く睨み、足で蹴り飛ばそうとしてくる。

「クイック・ステップ!」

 スキル技を発動し、蹴りを横に跳んで回避する。

 蹴りが空振りに終わったボスファロイダケは今度は両手で俺に向かって殴り掛かってくる。

「バック・ステップ!」

 後ろに大きく跳び、避ける。そしてすぐさま、

「ハイスピード・スライサー!」

 スキル技を発動し、高速でボスファロイダケに近づき、斬った。

 その攻撃を受けて怒ったのか、ボスファロイダケはすぐ近くにいる俺を狙って毒の塊を吐いてきた。

「この距離で吐いてくるのかよ!」

 この攻撃は予想外だった。すぐ近くで放たれたため時間がない。どうする?早く考えないと!

 そうこうしていると、後ろから魔法が放たれた。

「フレイム・シュート!」

 炎の塊が俺に向かってきていた毒の塊と衝突をする。勢いは炎の塊のほうが強く、毒の塊を押し返し、ボスファロイダケにぶつけた。

「すいませんシュウトさん。毒状態になってしまって」

 後ろを振り向くと復活したメイサがいた。よかった、回復したか。

「それより、いまの毒と炎でボスファロイダケは死にかけているからとどめを刺そうぜ」

 リュウが言った。ボスファロイダケのHPを見てみると、紫色に変化していて、風前の灯だった。あいつ自分の毒で毒状態になったのか……。

「お二人さん。最後はお任せください。現れよ!サラマンダー!」

 メイサがそう叫ぶとメイサの足元に赤い光が集まり小さな赤いトカゲが現れた。

「どうです!これが精霊魔法です!」

 メイサが鼻高々に言った。それに呼応するように、小さいトカゲが甲高い声を上げた。

「精霊魔法のレベルが上がるともっと大きくなっていくらしいですよ。いまはこのサイズですが」

 メイサが精霊魔法について語っていると、リュウが突然言った。

「あ、死んだ」


「「え?」」


 リュウが見ていた方向をみるとちょうどボスファロイダケが毒状態のままHPがなくなり、カードになるところだった。


「そんな!サラダでとどめを刺すつもりだったのに!」

 メイサがカードになってしまったボスファロイダケに向かって言った。

「え?それよりサラダってまさか……」

 いやいや、メイサのネーミングセンスを疑ってはいけない。きっと聞き間違……「はい。この精霊のニックネームです!サラマンダーだから、サラダです!」

聞き間違いじゃなかったー!!マジかよこいつ!そんな変なニックネーム付けたのかよ!

「そうか。いい名前だな」

 リュウがメイサに向かってそんなことをのたまった。

「はあ!?バカかお前ら!!そんなふざけた名前つけるなよ!!」

「なんてこというんですか!!私が三日三晩寝食も取らずに考えた名前なんですよ!?ふざけてなどいません!!」

 メイサが憤慨して返してきた。

「どんだけ考えてんだよ!!ちゃんと寝ろよ!寝なかったから頭おかしくなってそんな変な名前つけたんじゃねーの!?」

「大丈夫です!!三日目には現実と夢の区別がつかなくなったなんてことはありませんから!!」


「「十分大丈夫じゃねーよ!?」」


 それはもう危険な状態だろ……。ってかそれで朝から顔色が少しわるかったのか。

 まあ当のサラダは別に嫌がってない(ってゆーか嫌がるとかしないか)みたいだしこれ以上はいいか。


 俺たちはカードを拾ってダンジョンを後にした。


 そのあと、俺たちはギルドに行き、パーティのランクを上げてもらった。


・パーティランク


ホルンランク2


・パーティリーダー


シュウト ヒューマン Lv8


・パーティメンバー


メイサ エルフ Lv8


リュウト ヒューマン Lv6

とりあえず50階に着いた……。でもまだ半分なんですよね~。100階なんてしなければよかったと若干後悔しています。

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