超短編 エンジェル・ワールドでのお正月 (年明けて速攻書いたのでいろいろおかしい部分やよくわからないところがあるかもしれませんが気にしないでください。数日たったらこんなの消します。嘘です。)
サブタイトル通りです。今年もよろしくお願いします!!!
「シュウトさん!もう今日はお正月ですよ!!」
ホルンの塔から帰ってきて次の日の朝早くにメイサがはしゃいだ。
そう、この世界にもお正月があるのだ。もちろん1年の始まりの日だ。どうやって過ごすのかは知らないが。
「そうなのか。いままで気づかなかった」
「そこにカレンダーがあるじゃないですか!」
メイサが指を指したほうを見てみるとそこには小さいカレンダーが置いてあった。おい、いままでそんなの気づかなかったぞ。
「速く行きましょうよ!!」
「え?どこに?」
「もちろん神社に決まっているじゃないですか!」
この世界も神社に行くのか。
「よし、行くか!リュウはどうするんだ?」
「もちろん俺も一緒に行くぜ!あー早く神社につかねーかなあ!!」
いつの間にかいたリュウもはしゃいでいた。
「何があるんだ?」
「速く行かないと間に合いませんよ!」
「そうだぜ!早くしないと置いてくぞ!」
「だから何があるんだよ!」
「「新年早々あけましておめでとうさようなら大会!!」」
「どっちなんだよ!!」
なんだその良いのか悪いのかわからない大会は!!
「さあ行こうぜ!」
俺はリュウに引っ張られて外に出た。
「な、なんだよこれ…」
外は人だらけだった。足元など見れないほどの大渋滞。隣にいても声が届かないほどの喧騒。
「ほらみんなももう移動してるぜ!」
「気をつけないと死にますよ!」
笑顔でなんてこと言うんだコイツ。
「俺は先に行くぜ!」
「私も先に行かさせていただきます!」
「あ、おい!ちょっと待て!置いて行くなあ~!!」
俺の叫びむなしく二人は先に行ってしまった。だから何があるんだよ!
「くそ!どうすればいいんだ!?」
人ごみに埋もれながら俺は呻いていた。身動きが取れず、左右前後から殴られ蹴られの攻撃を受けていたのでHPがどんどん削られていく。そろそろHPが黄色になるな…。なんとかしないと!
「どけよこの!」
近くの奴に同じように殴ってみたが揺るがなかった。
つえーなこの町民ども。ストライク・ポイントでもやっちまうか。それはやばいか。
「仕方ない。寛大な俺に感謝するんだ…」
「じゃまだどけ!」
「ぐはっ!」
後ろから頭を誰かに蹴り飛ばされた。
「大丈夫ですかシュウトさん。」
上から声が聞こえたので見てみるとルークが浮かんでいた。
「ああ、ルークか。てゆーことは今頭を蹴り飛ばしたのはリベリアさん?」
「はい。実はリベリアさん、今日寝坊したんで焦っているんですよ。それで、頭上を飛んでいるんです。許してくださいね。ヒール」
あのリベリアさんでも寝坊なんてするんだな。焦っているリベリアさんとかちゃんと見てみたいや。
「ところで、ルーク。これはなんなんだ?」
「シュウトさんは知らないんですね。これは、『新年早々あけましておめでとうさよなら大会』です」
「あ、それ正式名称だったのか」
あいつらのことを疑ってしまった…。いや、だって信用できないんだもん。ルークなら絶対信用できるからな。
「ハイ。それで内容は神社に1番速くたどり着いた人が優勝できるんです」
「え、それだけ?」
「はい。それだけですよ」
「それだけのためにこんなに人が動くのか?」
「商品がすごいですからね~」
「商品?」
「はい。優勝賞品は天使様がなんでも願い事をかなえてくれるんですよ」
「…え?なんでも?」
「はい。なんでもです」
「どんな願いでも?」
「どんな願いでもです」
それはすごいな…。ルークが言うんだから真実なんだろう。
「でも、そんなの朝めちゃくちゃ早く出ないと優勝なんて無理だろ?」
「そんなことはありませんよ。神社に着くにはいくつかの関門があるんです」
「関門?」
「そうです。そこを突破するのにはすごく時間がかかるので誰にでも優勝できますよ」
「それなら今から俺も頑張って見るか!」
「今から優勝するつもりですか?」
「え?もう遅い?」
「そうですね。リベリアさんがぎりぎりだと思いますよ?」
「そ、そうなのか…」
俺ががっくりうなだれていると、
「でも私がいるんで大丈夫ですよ!私が最前線まで運んであげます!」
ルークが笑顔で言った。天使か。
「…天使だ」
「え!?私は天使じゃありませんよ!?」
「…なんでもない。お願いだ!俺を最前線まで運んでくれ!」
「分かりました!フロート!」
「うわっ!」
身体が浮かんだ。そして、なぜか身体をぶつけたような痛さがあった。
「痛っ!!」
「どうしましたか?」
「いや、なんだかどこかにぶつけたような衝撃があって…」
「?勘違いですよ」
確かにHPを見ても、ルークに回復さしてもらってから何も変わってないしな~。勘違いか。
「さあ行きますよ!」
ルークがそういったとたん、身体が一気に前に飛ばされた。
「なんだよこれぇ~~~~~~~~~~~!!」
「頑張ってくださいねぇ~~~~~~~~!!」
俺は一気に最前列に飛ばされー
そこでちょっと意識が途切れました。
「ん?着いたか」
ルークの魔法がなくなり、俺は地面に落とされた。
「ぐえっ。せめてゆっくり落としてくれよ…」
文句を言いながら立ち上がった。そこはホルンの塔の近くの茂みだった。
「つまり神社は塔の近くにあるのか。」
茂みから出てみるとそこは戦場だった。
「え?何これ?」
その戦場にはリュウと、メイサの姿もあった。
「お前らああああああ!全員消えろおおおおおおおおおおおおおお!」
そのあと戦場にリベリアさんが突入してきた。
「ショックゥゥ・クエイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
「「「「「うわああああああああ!!!」」」」」
その場にいたほとんどの人がその攻撃を受けHPがなくなり消えていった。
「HPがなくなると死ぬんじゃないの?リベリアさんいま大量殺人したことになるよな…。そんなに優勝したいのか…」
「いくらリベリアさんでも優勝だけはさせません!フレイム・ソード!」
「甘い!リバース・スラッシュ!」
リベリアさんはメイサの攻撃を1撃目ではじき、2撃目でメイサにとどめをさした。
「キャー!!」
「あ、メイサ死んだ」
メイサがその場から消えた。
「よくも仲間を!!」
リュウがリベリアさんに斬りかかった。
「ふん。雑魚が!ブレス!」
「ウソだろ!?」
どうやらリュウは剣で攻撃されると思っていたのか、ブレスを避けられず、直撃し、そのままHPが全部なくなり、消えた。
「あ、リュウも死んだ」
リベリアさんやべーな。皆殺しだ。
「よし。リベリアさんが殲滅している間に先に進むか。先には誰にも進んでないみたいだし」
見たところここが最前線だろう。ルークがここに送ってくれたんだし。
そのまま俺はリベリアさんに気づかれず、神社までたどり着いた。本殿まであと少しだ。
「よし。これで優勝…」
「待て。いつの間に現れたんだ?シュウト」
この声は…。
「ルークに送ってもらったんですよ。ここまで」
「そうか。まあそんなことはどうでもいい。そこをどけ。私が優勝するんだ」
なんかリベリアさんが鬼気迫る表情何だけど。怖い。
「俺が先に着いたんで俺が優勝ですよ」
「残念だったな。ここに着いただけじゃ優勝とは言えない。本殿の鐘を最初にならしたやつが優勝者なんだ」
振り返って距離を見てみた。ざっと100メートルくらいか。
「もうこうなったら1対1でけりをつけようじゃないか」
そう言ってリベリアさんは片手剣を構えた。
「そうですね。そうしますか」
俺も片手剣を右手に構え、左手に短剣のカードを隠し持った。
「さあやるか」
「ええそうしましょう」
「「勝負だ!!」」
リベリアさんと俺は同時に駆け出…
「誰がそんな勝負に乗りますか!バック・ステップ!」
俺は神社に背を向けていたので後ろに跳び、一気に距離を縮めた。
「残念だったですね!これであなたの負けです!!」
後ろに飛んだあと、すぐ振り向き、走り出した。
リベリアさんはうつむき、
「…この私がそんなこと読んでいないと思ったか?」
顔を上げて笑っていた。
「ハイスピード・スライサァァァァ!!」
リベリアさんが一気に近づいてきた。
「このために片手剣だったのか…っ!!」
読まれていたのか!!
「残念だったなシュウトォ!!」
リベリアさんが俺に接近し、迷わず剣を横に振った。
「クイック・ステップ!!」
俺はクイック・ステップで剣をかわすのと同時に短剣をだし、
「パラライズ・カット!」
麻痺になることを信じてスキル技を発動させた。
「ぐっ!!な、なんだこれは!!」
どうやらリベリアさんは麻痺になったらしい。
「よっしゃあ!!これで、俺の、勝ちだああああああ!」
麻痺で動けないリベリアさんを置いて、俺はついに、鐘を鳴らした!!
り~ん…、ご~ん…。
鐘が鳴り終わるのと同時に俺は願い事を叫んだ。
「こんな大会即刻廃止にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺は全身全霊で叫んだ。そして、目の前が真っ白になり…
そこで俺の意識は再び途絶えた…
「…ト…ん。…ウトさん。シュウトさん!!」
目を開けると死んだはずのメイサが怒っていた。
「どこで寝ているんですか!風邪ひきますよ!!」
周りを見回すと、隣にベッドが見えた。あれ?もしかして…。
「なあメイサ。新年早々あけましておめでとうさよなら大会って知ってる?」
「???なんですかそれ?どこかのお祭りですか?」
そっか。やっぱり夢か…。まあメイサとリュウが死ぬなんてそりゃ夢だよな。というと、夢ルークに浮かばされたときに感じた衝撃はベッドから落下したときに衝撃だったのか…。
「それよりもう今日はお正月ですよ!!」
「あれ?なんかこのセリフ聞いたような気が…。
「速く行きましょうよ!!」
これも聞いた。試しに俺も同じように返してみるか。
「え?どこに?」
「もちろん神社に決まっているじゃないですか!」
あれ?全く同じ…。
「俺も一緒に行くぜ!あー早く神社につかねーかなあ!!」
いつの間にかリュウもいた…。まさか名前が変わっただけであの惨状が繰り返されるのか…?
「速く行かないと間に合いませんよ!」
「そうだぜ!早くしないと置いてくぞ!」
え?全く同じなんですけど…。仕方ない。確かめるために俺もあの時と同じセリフを言うか!
「だからなにがあるんだよ!」
「「お参り」」
どうやら夢が覚めたみたいだ…。よかった。
「さあ行こうぜ!」
「ああ!」
俺は二人と一緒にお参りに向かった。
the end
出オチにしたくて超短編にしましたが、書いている間に楽しくなっちゃってこんなに長くなりました。後悔してません。




