ホルンの塔攻略編 1~9階②
次の日…
「なんか疲れた…。毎日ダンジョンに入るのって大変だよな。みんなどうしているんだろ?」
「ほかのパーティはもっとゆっくりやっていると思いますよ。3日に1回とか。」
じゃあ10階まで行ったらゆっくりのペースにしたいな。まだこの世界にきて戦うことしかしてないもんなあ。
「そっか。俺たちはペースが速いのか。メイサは疲れていないのか?」
「はい。全くつかれていませんよ。」
なぜだ!あ、魔法使いだからそんなに動かないのか。だからだよな。うん、きっとそうだ。
「さて、それじゃあ先に進みますか。」
7階を進んでいく。すると、またコウモリがいた。しかも3体。あ、これ無理だ。
「よろしくメイサ。」
「3体も私にやらせるんですか!?」
メイサが驚いていた。だって無理なんだもん。任せるしかないじゃん。
「俺は先に進んでいるよ。」
「せめてここにいてください!」
いま考えたら俺、盾持ってないから守ることもできないんだよね。帰ったら買っておこう。
「なんか考えてないで少しでも動けよ!」
メイサが叫んでいた。
「えー。俺に何ができんの?」
「魔物の攻撃を受けるくらいはできるでしょ!」
仕方ない。片手剣を持ち、メイサの横に立った。
もし、ジャンプしながらハイスピード・スライサーを使ったらどうなるんだろう?飛びながら移動できるんだろうか?
俺は1体に狙いをつけ、ジャンプしてすぐにスキル技を発動させた。「ハイスピード・スライサー!」
すると、そいつに向かって一直線に飛んでいった。こういうことになるのか。一応飛べるみたいだな。
「そりゃ!」
そのままコウモリに近づき、剣を横に振った。しかし、コウモリは上に飛んで躱した。
「逃がすか!」
横に振った剣を下に持ってきて、思いっきり振り上げた。
その結果、上に逃げたコウモリの翼を片方斬り飛ばすことに成功した。
「よし!…ってうわ!」
攻撃が成功して自分が落下することを忘れていたので、そのまま床に激突した。
「何やってんですか。ずっと飛んでいるわけではないんですから落ちるに決まってるじゃないですか。バカじゃないの?」メイサが冷めた目で見てきた。いつもと最後のほう口調も違うし。
「だって久しぶりにちゃんと攻撃が決まったんだもん。仕方ないじゃん。」
そして、翼がなくなって床に墜落したコウモリにとどめを刺した。
その間にメイサは残りの2体を倒していた。
「俺も魔法使いたいな~。」
「無理ですね。あきらめましょう。不可能。無駄。意味ない。蛇足。死ね。」
「そこまで否定しなくてもいいんじゃない!?しかも最後のはただの悪口だよな!?」
「さあ、先に進みましょうか蛇足さん。」
「どっかの歌い手みたいに言うんじゃねえ!」
「??歌い手ってなんです?」
「おっと今のは忘れてくれ。」
「そろそろ先に進みましょうよ。まだ7階なんですよ?魔物もこれから強くなるんですし。」
確かにコウモリとか倒すのに時間かかるよな。
「それじゃあ急ぎ足で進もう。コウモリが出てきたら今度こそ全部メイサに任せる。」
「さっきみたいに戦えばいいじゃないですか!」
「嫌だよ。落ちたくないもん。」
高いところから硬い床にたたきつけられるとすごく痛いんだよ?受け身もとれなかったし。
そのあと、戦いについていろいろ話しあいながら8階を進んでいった。
なんとかコウモリにはほとんど遭遇しなかったがそのかわり、シャモアと結構戦った。
「なんかここら辺に来てからシャモアと多く戦うようになってないか?」
「そうですね。コウモリなんてあれ以来数回しか出てきていませんしね。」
その数回も1体ずつだったので、メイサが倒してくれた。
その代わりといってはおかしいかもしれないが、シャモアは全部俺が倒していたのですごく疲れた。
「なあ、次の階に行ったらシャモアと戦うの手伝っ…」
「はい?もしかして、人にコウモリ全部任せておいて自分が疲れたら手伝えと?」
「…イエ、ナンデモ、ナイヨ?」
「片言になっていますが大丈夫ですか?」
「ウン、サキニ、ススモウカ!」
「その喋り方気持ち悪いんで止めてください。」
「…申し訳ありませんでした。」
メイサの機嫌をうかがいながら9階を進んでいく。
すると、しばらく歩くと、シャモアが3体出てきた。
「さ、頑張ってください。」
「…はい。はいすぴーど・すらいさあー」
やる気のない感じで、片手剣と、短剣を持ち、一番端にいたシャモアめがけてスキル技を発動させた。
「ぱららいず・かっとおー」
続けてスキル技を発動したが、麻痺にはならなかった。
その攻撃の後、シャモアが突進してきた。
「おっと。ふざけている場合じゃないな。」
その突進を避け、気持ちを切り替えた。
「スラッシュ!」
とりあえずHPが減っている1体を片づけることにした。
「スラッ…バック・ステップ!」
残りの2体が1体を守るように突進してきたので、攻撃をやめて一旦下がることにした。
「ハイスピード・スライサー!」
距離を取ってすぐにスキル技を発動させ、2体を避けてもうHPが少ない1体を攻撃したがまだ死なない。
「べノム・カット!」
今度は別のシャモアを狙い、しっかり毒状態になった。すぐに離れ、もう1体の攻撃を避ける。
しかし、避けた先には突進を仕掛けてきていたシャモアがいた。
「っやば!」
俺は避けられず、突進を喰らってしまった。
「痛っ!」
そのまま後ろに倒れそうになるが、何とか堪え、突進してきたやつに反撃した。
しかし、ほかの2体のことを忘れていて、背後から突き飛ばされてしまった。
「うわっ!」
さらに目の前にいたシャモアに蹴り飛ばされ、さらに後ろにいたシャモアに突き飛ばされ…あ、やばい。どんどんHPがなくなってく。
「フレイム・ソード!フレイム・シュート!」
俺のHPが半分を切ったところで、魔法がシャモア達を蹴散らした。
「死なれては困るので助けに来ましたよ。」
そのままメイサが魔法でシャモア達をけん制する。
「ごめんなさい。次からコウモリとちゃんと戦います。」
「よろしい。では早く片付けましょう。」
「ああ!ハイスピード・スライサー!」
一番HPが少ないシャモアにスキル技を発動させ、
「フレイム・シュート!」
メイサがとどめを刺した。
「スラッシュ!パラライズ・カット!」
連続でスキル技を発動させ、2体のうちの1体のHPを大きく削った。
「ウィンド・シュート!」
そいつもメイサがとどめを刺した。
そして、残った1体に接近して、
「スラッシュ!」「フレイム・ソード!」
同時に攻撃して、最後の1体を片づけた。
「ありがとう。これからもよろしくお願い致します。」
「はい。これからも『一緒』に戦いましょうね。」
「…はい。」
そのあと、俺たちは無事9階を突破した。




