オークの革を求めて2
4階にはやっぱりLv3のシャモアがいた。それも三体の集団だ。
「メイサ。どうする?」
「危ないですね。部屋の中は狭いので気を付けないといけないです。」
部屋には一本の木も生えている。ん?あれを使えば…
「よし。とりあえず倒してみよう。たぶんいけるはずだ。」
「大丈夫ですか?無理はしないで下さいよ?」
「ああ。任せろ!」
不安そうなメイサに向かって言った。確証はないが、あの木があれば倒せるだろう!
左手に短剣を召喚し、スキル技を発動させる。
「べノム・カット!」
一体に当たり、毒状態になった。
「メイサは毒状態になったこいつを倒してくれ!」
メイサに指示しながらこちらに気づいたシャモアと向き合う。背中には木がある。
少し待つと、一体のシャモアが突進してきた。まだだ。ぎりぎりまでひきつけないと!
「ここだ!クイック・ステップ!」
俺に当たる直前にスキル技を発動させ、一瞬で横にずれる。その直後、突進してきたシャモアが木にぶつかった。そのシャモアを見てみると、どうやら角が木に突き刺さったらしい。計画通りだ。
「スラッシュ!」
突き刺さったままのシャモアに向かって発動させる。
無防備なシャモアにクリーンヒットし、大幅にHPを削った。俺が追撃しようとすると、もう一体のシャモアが突進してきた。
「くそっ!あとちょっとだったのに!」
とりあえず、木に突き刺さったシャモアから離れる。そこに突進してきたシャモアがぶつかった。
すると、その突進で木が折れてしまった。
「…まじかよ。」
予想外の出来事に驚いた。これで突き刺さっていたシャモアも身動きができるようになった。作戦中途半端に失敗か。いい作戦だと思ったんだけどな。二体はダメか。
意識を切り替え、先に突き刺さっていたほうを倒すことにする。
「ハイスピード・スライサー!」
高速でシャモアに近づき、切り裂く。どうやら今の一撃で倒せたみたいだ。しかし、すぐにもう一方のシャモアが俺めがけて突進してくる。
「無理はしないでくださいって言ったじゃないですか。フレイム・シールド。」
メイサがきて、突進を防いでくれる。
「いや、作戦は結構うまくいったんだよ。予想外の事故が起こっただけであって。」
「そういうことも考えて行動してください!」
無茶言うな!まあ次からはもう少しだけ考えてから動こう。
シャモアにとどめを刺すと、レベルが上がった。やっとか。
シュウト ヒューマン Lv3→Lv4
所有スキル
《片手剣使いLv4》
《回避Lv2》
《索敵Lv2》
《隠密Lv1》
スペシャルスキル
《短剣使いLv2》
20TP獲得!
今回は新しいスキルは何も手に入らなかったな。まあまだLv4だから仕方ないか。いますぐにTPを振ろう。何に振るかは決まっているし。
《回避Lv2→Lv3》
《回避Lv3スキル技、バック・ステップを覚えた!》
「シュウトさん!私、レベルアップしました!」
メイサ エルフ Lv3→Lv4
所有魔法
《炎魔法Lv3》
《水魔法Lv3》
《風魔法Lv2》
《地魔法Lv2》
new!《回復魔法Lv1》
スペシャル魔法
なし
「実はルークさんに回復魔法を少し教えてもらってたんです!今回のレベルアップで覚えられました!」
俺の知らない間にそんなことしてたのか。俺もなんかリベリアさんに教えてもらいたかったな。
「良かったな。俺は索敵スキルと回避スキルがレベルアップしてスキル技を覚えたよ。これでこの階でも十分戦えるかな?」
「シャモアと戦ってみましょう!できれば集団でないやつを。」
メイサの前で使っても大丈夫になったスキル技を発動させた。
「エリア・サーチ!」
探してみるとちょうど一体だけのがいた。たぶんシャモアだろう。
「向こうにシャモアがいたよ。そこにいこう。」
「分かりました!索敵スキルっていいですね!」
敵がどこにいるかわかるのはすごく戦いやすい。上げといてよかった。
そのまま4階でシャモアと戦い続けていたとき、ふと、思い出した。
「…ねえ、本題忘れてない?まだオークの革一つも集まってないんだけど…。」
「……あ。忘れてましたね。もうそろそろ夜だと思いますが…どうしましょう?」
「また帰りますか。」
「そうしましょう。」
レベルアップで浮かれすぎてたみたいだ。目的を見失ってしまっていた。とりあえず、明日には必ず依頼を達成しないと!
次の日。再びダンジョンに入った。今度はバックステップを使ってみるぞ!いや、違った。今度はしっかり依頼を達成するぞ!
スキル技説明。
バック・ステップ…後ろに大きく飛んで距離を取る。
魔法説明。
水魔法Lv2アクア・シールド…水の盾を作り出し、攻撃を防ぐ。物理攻撃も通らない。
風魔法Lv2ウィンド・シールド…風の盾を作り出し、攻撃を防ぐ。物理攻撃も通らない。
地魔法LV2ガイア・シールド…土の盾を作り出し、攻撃を防ぐ。物理攻撃も通らない。




