依頼達成
町を出て草原へと向かった。
「なあ。シャモアってどんな魔物なの?」
「そうですね。四足歩行で、鋭い角が生えています。まあいたらすぐに教えます。」
メイサとそんな話をしながら草原に着いた。草原を見回すと一体の牛みたいな魔物がいた。牛よりはいくらか痩せていて、角がでかくて鋭い。あれは危険そうだな。レベルは2だが。
「あれがシャモアですね。普通は何体かの集団でいるそうですが、あれは一体ですね。狩りましょうか。」
「そうだな。メイサは魔法を撃ちまくってくれ。俺にあたらないようにね。」
「まあ気を付けたいと思います。」
「おい。」
ゴブリン以外では俺たち二人での戦闘は初めてだ。これからは二人での戦闘だから連携とかいろいろ試してみたいが、今回はいいだろう。
「フレイム・シュート!」
メイサがさっそくシャモアに向かって攻撃をした。俺も武器を構え、シャモアに向かって走った。
「ハイスピード・スライサー!」
手に入れたときからずっと使いたいと思っていたリベリアさんが使っていたスキル技。発動してすぐに、俺の体は高速でシャモアに近づき、そのまま剣を振ってシャモアを切り裂いた。
俺の体はそのまま少し先に行ってから剣を振り切った状態で止まった。
「なんかこの技気持ちいいな。体がすごく軽くなったみたいだ。」
戦闘のことなんて忘れてさっき体験したことを思い出していた。高速で動くってなんか気持ちいいな。
「シュウトさん!!後ろです!」
メイサの声で我を取り戻す。後ろを振り向くと、怒ったシャモアがこちらに向かって突進してきていた。
「うわっ!クイック・ステップ!!」
とっさにスキル技を発動する。そして突進が来るであろうルートから飛びのいた。飛びのいた後をシャモアは通過していった。
「ありがとうメイサ。助かったよ。」
なんだかんだ言っても頼りになるな。メイサは。
「戦闘中にぼうっとしないでください!また来ますよ!フレイム・シュート!」
メイサの魔法がシャモアにあたった。HPを見ていると今の攻撃を含めて半分近くが減っていた。あと半分か。
シャモアはメイサの魔法が当たってもそのまま突進を続けた。
「ハイスピード・スライサー!」
再びあのスキル技を発動させた。シャモアの突進のすぐ横を通り過ぎ、足を狙って剣を振って切り裂いた。
スキル技が終わってすぐにシャモアを見る。するとシャモアは突進の勢いそのまま草原を転がっていた。足を斬ると普通に斬るより大きいダメージを与えられた。草むらを転がってたのが止まるとすぐにメイサが魔法で攻撃した。
「アクア・シュート!」
さっきとは違う魔法を発動した。それがシャモアに当たるのをみて、
「スラッシュ!」
とどめにスキル技を発動して倒した。シャモアは一枚のカードになった。そのカードを見ると、『シャモアの肉』と、書かれていた。あと二つだ。
「よし。とりあえず一つ手に入ったよ。」
「この調子ですぐに終わらせましょう。」
「そういえば、水の魔法は初めて見たよ。魔法ってどうなっているの?」
「基本魔法は四種類あります。炎、水、風、地の四属性です。Lv1~Lv6までは全部同じ魔法で属性が違うだけです。その上は合体技ですね。炎と水とか、炎と風とかですかね。合体技は、合体技に使う属性のレベルが7以上でないと使えません。」
「そうなのか。了解。それじゃあ次に行こうか。」
「はい。行きましょう。」
少し歩くと、今度はシャモアの集団がいた。数は三体。大丈夫かな?
「三体だけど大丈夫か?」
「一体は私が受け持ちます。残りの二体をシュウトさんにお任せしてよろしいですか?」
「ああわかった。それで行こう。」
今度は集中して戦おう。そう心に決め、スキル技を発動する。
「ハイスピード・スライサー!」
二体が重なっているところに発動して二体同時に攻撃した。
「フレイム・シュート!」
もう一体はメイサが攻撃した。あちらは任せてこっちに専念しよう。
「べノム・カット!」
左手に短剣を持って、スキル技を発動する。
これも二体同時に攻撃した。しかし、毒になったのは一体だけだった。毒になったのはその場で苦しんでいたが、もう一体のは突進してきた。スキル技を使った後なのですごく至近距離だった。
「くっ!クイック・ステップ!」
すぐに反応して、なんとかスキル技を発動させる。しかし、避けた先に毒状態になったシャモアがいた。苦しんではいるが、そのまま突進してきた。
「うあっ!」
突進を回避することができなかった。しかし、なんとか武器を構えて直撃だけは避けたが、構えた片手剣が飛ばされて、鋭い角が左肩に当たり、少しダメージを喰らってしまった。俺のHPはあと五回くらいは耐えられるくらいは残っている。いまある武器は短剣のみ。二体のシャモアのHPを見てみると、毒のほうはあと少しだ。もう一体のは、まだ結構残っている。先に毒のほうを倒そう。
「べノム・カット!」
さっきの戦いのときみたいに、足を狙った。足を斬り飛ばし、三本足となったシャモアはバランスを崩して倒れた。そしてそのまま俺は短剣を刺してとどめを刺した。カードになるのを見るのをみずに残っているシャモアと相対する。
「フレイム・ソード!!」
後ろから一体を倒したらしいメイサがシャモアに迫り、炎の剣で斬った。その隙に俺は飛ばされていた片手剣を拾って、スキル技を発動する。
「ハイスピード・スライサー!」
スキル技が決まり、シャモアはHPがなくなり、カードにならずに消えた。
「ありがとう。助かったよ。」
「どういたしまして。こっちのシャモアはカードになりましたよ。」
そう言って、カードを一枚渡してきた。これであとは一つ。最後に倒したのはカードにならなかったので、あとはカードになるのを見ていなかったやつがカードになったかどうかだ。
あたりを見回してみると、一枚のカードがあった。見ると、シャモアの肉だった。これで三つそろった。
「よし。これで依頼は達成だな。」
「はいそうですね。では帰りましょうか。」
「そうだな。じゃあ帰ろう。」
夕方にはミッション終了の報告ができた。報酬は500ゴールドだった。
魔法説明。
水魔法Lv1アクア・シュート…水の塊を作り出し、相手に当てる。
風魔法Lv1ウィンド・シュート…風の塊を作り出し、相手に当てる。
地魔法Lv1ガイア・シュート…土の塊を作り出し、相手に当てる。




