ホルンの町へⅤ
…ホルンにまだつかない。
ゴブリン集団いらなかったかな?
リベリアさん強すぎ。
村から出て、商団が襲われたという道の場所に行く。そこの道の外れたところにゴブリンの姿が。
「あのゴブリンの後を追ってみよう。集団に戻るかもしれない」
そして俺たちはゴブリンの後を追った。
ゴブリンは森に入り、予想通り集団に戻っていった。そこにはゴブリンが10数体もいた。正直気持ち悪い。
つーか、こっちに来てからゴブリンとしか闘ってないんだが。早くホルンの町に行きたいなあ。
そんなことを考えていると、リベリアさんが両手剣を構えた。
「もしかして、これ全部相手にするつもりですか!?」
「一気にたたいたほうがいいだろう。みんなは何もしなくていい。ルーク、頼む」
「はい」
そしてルークが魔法を唱えた。
「フロート」
その瞬間、体が少し浮き上がった。
「うわっ!なんだこれ!」
見るとルークも浮かんでいて、メイサも同じ状態で驚いている。
「これは空間魔法で、体を浮かせているんです」
ルークが教えてくれる。
「ルーク。なんでこんなことをしたんだ?」
「それはすぐにわかりますよ」
「すぐに?」
「ショック・クエイク!」
リベリアさんの声が聞こえてきた。
みるとゴブリンが次々にカードになっていった。
「すごい…。これはどういうスキル技なんだ?」
「あのスキルは両手剣使いLv2スキル技です。衝撃波を地面にぶつけて地震を起こして、敵全体を攻撃できます。しかし、味方にも、当たってしまうのがこのスキルの欠点ですね。今みたいに浮かんでいれば何の問題もありません」
ルークが説明してくれた。リベリアさんマジ強い。
10数体いたゴブリンは一体も残らずカードになった。
「よし。意外と簡単に片付いたな」
ゴブリンの集団はもう消えた。しかし、ミッションクリアにはなっていない。どういうことだ?
「それじゃあ村に戻ろう」
まだ片付いていない。戻っちゃだめだ。
そう言いたいが、ミッションのことなど言えないし、索敵スキルも持っていないから言えない。
どうしたものか、と考えていると、ふと向こうの茂みに見慣れない魔物を見た。そいつのレベルは4だった。そいつは奥のほうに向かって行った。
「リベリアさん。まだ魔物がいます」
「ゴブリンの集団じゃないなら危険はないだろう」
「いえ、ゴブリンじゃなかったです」
「ゴブリン以外の魔物はこの森には少ないがいないことはないぞ」
「そうなんですけど、ゴブリンよりすごく強そうでした」
「…もしかしたらそれはオークかもしれないな」
「オーク?」
「ゴブリンと同じ種族だが、ゴブリンより硬いし強い。武器に棍棒を持っている。そいつが集団を作っているのかもしれないな。よし。追いかけよう。どっちに行ったか分かるか?」
「こっちです」
そして、オークが向かったほうへ案内した。
オークの向かった先は森の奥深く、光もあまり届かないようなところだった。一応見えるが、そこまで遠くは見えない。そこにいたのは、ゴブリンと、オークの集団だった。やっぱりまだミッションは終わっていなかった。ゴブリンはみんなLv2でオークはLv4で、一体だけLv5がいた。つまりあいつが親玉か。
「またリベリアさんのショック・クエイクでかたずけるんですか?」
「すまないが全部片付けるのは無理だろう。SPをすごく使うのであと一回くらいしか使えない。威力もそんなに強くはないんだ。一回でゴブリンは殲滅できるからそしたら全員でオークを倒すぞ」
「「「了解!」」」
リベリアさんのスキル技でゴブリンをつぶして俺たちは残ったオークとの戦闘を開始した。
「スラッシュ!」
オークにスラッシュを食らわせる。HPを見てみると、少し減ったくらいだ。すごく硬い。
「フレイム・シュート!」
メイサの魔法が発動した。
オークはよろめいた。普通に斬ってきかないなら状態異常で攻めるしかない。そう思って俺は空いている左手で短剣をカードから取り出し、
「べノム・カット!」
スキルを発動させた。オークが呻いている。オークのステータスを見てみると、HPが紫色になっていてどんどんHPが減っていく。なるほど。これが毒の効果か、すごいな。オークは息を荒くしながら、攻撃を続けている。
「スラッシュ!」
攻撃が終わる直前に攻撃を中断させる。HPを見てみると、さっきよりダメージを与えられた。もしかしたら、毒状態は相手の防御力も下げる効果もあるのかもしれないな。防御力や攻撃力は見えないから何とも言えないけど。
「フレイム・シュート!」
「スラッシュ!」
二人で続けて攻撃してオークを一体倒した。
オークはそこまで多くはなかったため、残りは六体だ。リベリアさんのほうを見てみると、二体ほど倒していた。残り四体か。
「メイサ!次に行くぞ!」
「了解です!」
残っている四体のうち、固まっていた二体に向かって行った。
「べノム・カット!」
「べノム・カット!」
連続で発動して二体とも毒状態にする。
「フレイム・ソード!」
メイサが攻撃したほうを先に倒すことにする。
「スラッシュ!」
スキル技を使った後、SPを見たら、もうSPが残っていなかった。使いすぎたか…。
「くそっ!よく考えて使うべきだったか…」
スキル一回でどのくらいSPを使うのか確認しておけばよかった…。これからは確認するようにしよう。そう心に決め、持っている片手剣と短剣の二刀流で、斬りまくっていった。
「フレイム・シュート!」
メイサの魔法で一体とどめを刺した。よし、もう一体だ!もう一体のオークのレベルを見てみると5だった。一番強いやつだった。スキル技が使えない今、危険かもしれないな…。慎重にいかないと。
「フレイム・シュート!」
メイサが魔法を放ってくれる。しかし、ほとんどHPが減っていない。これはやばいな…。
「メイサ!あとどのくらい魔法が使える!?」
「あと二、三回が限界です…!」
「そうか…。俺はもうスキル技を使えないからピンチだな…。とにかく回避、防御に専念することにしてくれ」
「分かりました!」
どうする…このままじゃこいつには勝てない…。
スキル技説明。
ショック・クエイク…衝撃波を地面にぶつけ、地震を起こして、敵全体を攻撃する。しかし、味方にも当たってしまう。
魔法説明。
空間魔法Lv1フロート…体を浮かび上がらせる。ただそれだけ。レベルが上がると浮かせられる量が増える。




