3話
失敗連続中です。
理由は春お姉ちゃんに耐性を付けさせることなんだけど、
お姉ちゃん呼びだけで何度も倒れるし、
最初なんて俺の女装姿を見ただけで気絶していた。
そう考えると少しずつ成長はしているんだよね。
でも、そろそろ卒業してほしい。
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俺の一日は城内でも十分忙しい。
勉強。
スポーツ。
習い事。
アニメ。
ゲーム。
写真撮影。
城内散歩。
メイドさん達と遊ぶ。
お風呂。
パパンの肩たたき。
王族の金と権力を最大限活用しながら、色々なことを学んでいる。
ちなみに写真撮影だけでも利益は余裕で億を超えている。
たまに子役として城内限定の映像作品に出演したこともあるが、その作品は時代を変えるほどの大ヒットになったらしい。
正直よく分からない。
俺は撮られる側だったし。
そもそも、あのパパンでさえ女性は基本怖いらしい。
この世界の男性らしく、出来ることならママリン以外とはあまり関わりたくないそうだ。
俺が女性と積極的に話したり遊んだりしているのを見ると、内心かなりヒヤヒヤしているらしい。
城を女装して出る許可を取るのにも相当時間が掛かった。
スポーツや習い事を始めたのも俺の頼みからだ。
ぶっちゃけ、この世界の男子はバカでも余裕で生きていける。
何もしなくても大事にされるし、いくらでも貢がれるからだ。
だからこそ、積極的に何かをやる男は珍しい。
さて。
今回紹介するのは夏さん。
超高倍率の抽選を突破し、俺のプール指導係になった人だ。
やたら体を触ってくるが、一応ちゃんと指導に必要な場所だけなのでセーフである。
多分。
「ぼっちゃまって、男性なのに女性を怖がらないですし、色んなことにも挑戦しますし、本当にすごいですよね」
「ありがとう」
「はい。本当にすごいと思います……でも」
そんな夏さんだが、
最近は少し様子がおかしい。
「流石に、いえ……男の子ってやれば本当に出来るものなんでしょうか……」
「?」
「だって、まだ五歳ですよね?」
どうやら俺の転生無双に少し怯え始めたらしい。
まあ気持ちは分かる。
五歳でクロールを覚え、
五歳で勉強も普通にこなし、
五歳で大人と対等に会話している。
前世知識込みとはいえ、客観的に見たら結構おかしい。
だから最近の夏さんは、
俺を見るたびに少しだけ困った顔をするのであった。
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