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―第零章 青空のプロローグ―
「……はぁ……はぁ……アタシは……アタシはッ!」
夜の向島学園の廊下。
青髪の天才スナイパー……琴美が狙撃銃を構えていた。
その先には……この向島学園の制服を纏ったひとりの男子生徒がいた。その男子生徒は今、琴美とは対照的になにも構えていない。
琴美は涙を流し、悲しい表情をしている。
……まるで、信じていたものに裏切られたような……前に俺や鏡花と対立していた時の優稀菜の表情に……似ていた。
「あなたを……撃つッ!」
――パシュッ!
琴美のこの言葉とともに、一発の、静かな銃声が校舎内に響いた。
To be continued




