表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/136

―第壱拾章 黄昏のインタビュー―

「じゃ、面接と行きましょう。そこに座って」



 響に勧められ、俺は響の正面の席に座る。

 俺たちが入ったのは響の部屋。SICは隊員たちが住めるようにひとつひとつ、部屋を用意してある。特に一番隊はとある隊員以外は全員ここに住みこんでいる。

 学校とかも問題はない。そのための一番隊だ。

 一番隊は様々な分野のプロフェッショナル。全国各地から専門の学者や戦闘員、料理人などを招いてここに住んでいる隊員たちを養い、教育する。だから通称、一番隊は「職員室」と言われている。もちろん隠語で。

 響は……まぁ、様子からして一番隊の戦闘指導の先生なのだろう。



「……アンタ、いい眼をしているわ」



 そう呟き、響はブルーの瞳で俺の眼を覗き込む。……まるで、俺を見透かすように。



「……相手の力量や動き、特徴をほぼ正確に見ることができる眼……『分析力』に長けているわね。アンタ実は、カウンター技とか得意だったんでしょう? この眼がその証拠よ」

「……よく眼だけでそんなことわかるな」

「大したことじゃないわよ。カウンター技は十番隊隊長なら必要なスキルだから得意なのは当然よ」

「違う違う。『だった』って過去形で言っただろ。それだよ」

「戦い方を忘れているでしょう。そんな瞳をしているわ。――でも人体急所の正確な位置は覚えているみたいね。『戦い方がわからないから、下手に戦えない。もし戦ったら、急所攻撃になって死なせてしまう』と思っているわね。アンタの眼には『不安』の感情があるわ。それは戦いのことについてでしょう? まったく優しくて用心深い感性の持ち主ね」

「……凄いな、響は」



 素直な感想を零すと響は苦笑する。



「別に。このぐらいわからないと先生なんてできないわ。『先生』っていうのはね、生徒のことをしっかり見て、しっかり把握して、しっかり指導しないといけないの」



 当然のように言う響。……響のこの自信と実力はシルフィアには悪いが本物だ。強い。俺より全然強い。……響の言う「分析力に長けた眼」から導かれている結論だ。間違いはないだろう。



「ふふっ。私を分析してる? 安心して。――これから二日間。私はアンタとつきっきりなんだから」



 妖しく笑うが、体格が幼いから残念ながら色気はあまりなかった。



「……失礼なことを考えていない?」

「とんでもない、アハハ」

「……死を覚悟しておきなさい。――よし。面接終了。アンタにはこれから私が直々、戦い方のレッスンしてやるから、移動しましょ」



 このあと、俺は響の地獄のレッスンを受け、グロッキー状態になりかけたのは別の話。……響強すぎんだろ。さすが一番隊。先生が優秀すぎるぜ……。




           To be continued

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ