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―第壱拾参章 銀色のサスペンス―

「さてと。また集まってくれてありがとうね、みんな♪」



 放課後。樹里、優稀菜といつも通り別れ、またさっきの俺や鏡花を含めた六人が生徒会室に集まっていた。

 雛形先生はあのあと速攻で出掛けて、もうここにはいない。だって昼礼のときにはもう代理の先生を寄こしていたしな。



「雛形総隊長がいないから私が司会をさせてもらうねん♪ よろしく♪ さって。鏡花ちゃんにメールを送って貰って、全員、ここに集まって貰いました♪ 集まってくれてありがとねん♪」



 スマイル笑顔でウィンクする綺羅先輩。



「こほん。さて、本題に入ろっか。本題はね――」

「――おっと、その前に、だ。鏡花ちゃん。キミの制服の胸ポケットの中を確認してみてくれないかい? あと、俊輝くんも。キミは制服のね、首の後ろのブレザーとワイシャツの隙間だ」

『え?』



 龍侍さんの突然の割り込みにこの場にいる全員が呆ける。



「いいから調べてみてよ。俊輝くん、鏡花ちゃん」

『は、はい』



 龍侍さんの言う通りに俺は首の周りを、鏡花は胸ポケットを確認する。すると……。



「ん?」

「あ、あれ?」



 俺と鏡花はなにかに気付き思わず声を上げる。そしてそれぞれ、そのなにかを机の上に出す。



「やっぱりね……」



 龍侍さんが苦い表情で呟く。

 出てきたのはなにかの機械だった。凄く小さくて気付かなかった。一体これは……?



「盗聴器だね。間違いなく、だ」

『!?』



 龍侍さんの言葉に仰天する俺たち! ま、マジか!?

 ――ブチッ。

 龍侍さんが容赦なくその機械を指で潰して破壊する。



「な、なんでわかったんですか……?」



 鏡花が恐る恐る龍侍さんに訊く。



「鏡花ちゃんのに気付いたのはね、左右の胸の形がちょっと違っていたから。俊輝くんのはね、最初にここに来たときよりも少し首を前にしていたからだよ。たぶん、気にはしてなかったんだろうけど、違和感はあったから自然にそうなっちゃっていたんだろうね」



 なんて観察力だ! す、凄いな龍侍さん!



「……でも、これで明らかになったわね……」



 苦々しく呟く鏡花。



「……うちのクラスには昼休み以降の五、六時間目とその休み時間中で担当教師以外の他のクラスの者は入ってこなかった。一応確認してたのよ。そして、担当の教師もわたしと俊輝には近づいていない。となると、なんでわたしと俊輝に盗聴器が仕掛けられてしまっていたのか……。その答えはひとつしかないわね」



 ! ま、まさか……!



「うちのクラス――二年B組に犯人、またはその協力者がいると考えて、まず間違いないわね」



 やっぱりっ! 居るのかよ。うちのクラスに!



「鏡花ちゃん、俊くんは今後、厳重に注意して。犯人を見つけるまで、あなたたちのクラスのひと、全員信じちゃダメだよ。わかった?」

『はい……』



 正直、結構ショックだった俺と鏡花だった。

 そっか、じゃあもう信じれなくなっちゃうのか。うちのクラスのみんなを。嫌な気分だなぁ。早く犯人捕まえよう。



「えーと。今度こそ本題に入るよ。いいね? 龍ちゃん?」

「うん。もう大丈夫だと思うよ」



 龍侍さんの了承を取って、やっと本題に入る綺羅先輩だった。




                To be continued

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