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―第参拾陸章 青空のダブルス―

「いやー、楽しかったな奈々」

「ええ、楽しかったですわー」

「…………」



 すっかりご満悦の諏訪子と奈々さんとは対照的に、いろいろと疲れた俺。



「おい、俊輝。なんとか言えや」

「ご不満でしたのー?」

「……そうじゃない」



 いや、満足不満の話じゃない。むしろ満足だ。ただ。



「あの空間に十分間いたのがかなり疲れた。ただ、それだけだ」

『あぁー』



 ふたりも納得してくれたようだ。



「確かにな」

「あんなにメイドさん達から同時に迫られているのを見たら、普通の人なら少なからずイラっときますからねー」

「その通りだ」



 周りの客……特に男子の視線がそれはそれは痛い痛い。

 諏訪子と奈々さん、人気投票上位の女子、しかもナンバーワンの鏡花と綺羅先輩にまであんな風にさせていたらそれはそれは怒り狂うだろう。怖かった。



「でもよぉ……」

「あなたも怖かったですわー、俊輝さん」

「うっせ」



 あのあと、何人かの男子に呼び出されたんだが、一回睨んでやると全員逃げていってしまったのだ。



「俺ってそんなに怖いかなぁ」

『怖ぇよ(怖いですわー)』

「そっか……」



 ヤクザのドンと謎の危険人物に「怖い」と言わせてしまった。



「いやでも、さすがは元十番隊隊長だな」

「ええー、普段優しいのにやる時はやるのだなと」



 それは褒め言葉かね?



「さってと、次はどこ行くよ?」

「ええー、夜までまだまだ時間はありますわー。たっぷり、遊びましょーねー」

「……ん?」



 さっきの奈々さんの言葉に俺は疑問符を浮かべる。



「夜まで? 学園祭は四時までですよ奈々さん」

「はぁ? おまえ優稀菜から聞いていねぇのか?」

「え?」



 諏訪子は次に驚きのセリフを言った。



「あたしたちは助っ人に来たんだぜ。今夜の戦いの」

「…………」



 ……は?



「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?」



 なんじゃそりゃぁぁぁぁぁあ!

 俺はそれはそれは驚いて周囲のみんなが引くぐらい声を出してしまった!



「お、おい。そんなに驚くことかよ」

「どうかしたのですかー?」

「おまえら! ちょっとこっち来い!」



 俺はこのふたりを体育館裏まで連れて行った。



     ❁ ❁ ❁



「で? どういうことだ?」



 体育館裏。

 俺は整理するためにふたりに問いかけた。



「どういうこともなにも……なぁ?」

「ええ、私たちは優稀菜のお願いを聞いて、応援に来ただけですよー」



 ……はぁ。



「優稀菜……そんなこと、俺聞いてねぇよ」

「あ。やっぱり聞いてなかったか」

「聞いていらっしゃらなかったようですわねー」

「安心しろよ。あくまであたしだけだ。野郎どもは連れて来てねぇ。言ったろ? プライベートだって」

「私も一度絶対兄妹とお相手したかっただけですわー。だから安心してくださいねー」

「……そうか。なら、いいが」



 優稀菜、ちゃんと報告しろ。怒られるぞ、鏡花に。

 まぁでも。このふたりがこっち側に着いてくれるのであれば助かる。十九番隊も呼んでいるし、充分対応できるだろう。



「ほらよ、遊ぼーぜ」

「せっかくの学園祭は楽しみたいですわー。行きましょうー」

「……はいはい」



 このふたりには今回手伝ってもらえるんだし、きちんと俺が対応すべきだろう。

 俺はこのふたりと学園祭が終わるまで遊び倒した。






             To be continued

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