第3話 謎だらけ
「ねぇ…なんか今音鳴らなかった?」
「とりあえず見に行ってみますわ!」
門の前に行き、強めに押したり引いたりする。でも、扉はびくともしない。
フェルネの馬鹿力でも無理なので本当にダメなのだろう。
「つつつまりあたし達、閉じ込められたのですか!?」
「落ち着け新人、まずは状況確認だ。外部に連絡できる奴は片っ端からしろ!」
チュリの呼びかけに全員がスマホを開く。
「電波がありませんわね…お父様にも繋がりませんわ!」
「チッ、こっちもダメだ。ROSEにも繋がんねぇ」
皆が落胆する中、ポポが自信なさげに手を挙げる。
「あ、あの…でしたらあたしの能力を使ってみるのです!」
「ポポさんの能力ですの?」
ポポはこくん、と頷く。
「あたしの能力は「聴報」っていって、1日に3回なら大まかな情報をゲットできるのです!まぁ、お役に立つかは分からないのですが…」
「それでもいい、使えるもんは使え!」
「では…」
ポポが目を閉じて魔力を集中させる。そしてカッと目を開くと彼女の右目に星の模様が浮かぶ。これは能力を使っている証だ。
例外もいるが…これはまた別のお話。
「この館の情報を教えて欲しいのです!」
ポポが少し頭痛に顔をしかめる。
「ふむふむ…この館は200年前に建てられた?」
一同が固唾を飲んで見守る。
「えっと、2つ目!初代館の主の趣味はあやとり!うーん…み、3つ目!よくこの辺りにいる猫は三毛猫!」
「…ぜんっぜんいらねー情報じゃねーか!」
チュリが呆れた顔でツッコむ。
「えっと、もう一回なのです!」
「ちょっとポポっち!?4回目は…!」
「あれ…?目の前が…ぐるぐる…して…」
ポチュラが制止する間もなく、ポポの意識は闇の奥底へ落ちていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あらら、魔力切れだね。十分休めば目は覚めるよ。」
ルベリーがポポの熱を確認していると、フェルネが清々しい程の笑顔で言った。
「トドメでも刺します?」
「「いや刺すか!」」
レニアとチュリが同時にツッコむ。
「やだな〜、冗談ですよ〜!」
「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ…」
ダリアが微笑みながら助け舟を出す。
「とりあえずポポさんを中に運びましょうか、ここにいるわけにもいかないですし。」
「では私が運びますね!」
意気揚々とポポを背負うフェルネ。
全く、使えるのか使えないのか…
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
気がつくと、ポポは薄暗い建物の中にいた。
周りを見渡すが、先程のメンバーは1人もいない。
「あたし、魔力切れで倒れて…ってことは…もしかして夢なのですかね…?」
辺りは人で賑わっている。旅館か何かだろうか。
その中で、なぜか目を引く家族を見つけた。
「あれは…?4人家族、ですかね…?」
その瞬間、雷が落ちたような音がしてポポの視界は暗転した。
「っ…!なんの音なのです…!?」
感覚で分かった。この夢はもうじき覚める。
「っあ…だめ…なのです…今覚めたら…」
そうしている間にポポの意識は浮上していった。
どこもかしこも謎でいっぱい!ですね!
次回、ツンデレ!
ポポの目は無事覚めるのか!




