第2話 謎の館
ロスラ内にて
「わ、何か見えてきたのです!謎の館ってあれなのですか?」
「うん、そうだね。塀があるから…上から入ろうか。」
「おっけ〜」
レニアが空中で止まっていたロスラを動かし始める。
ロスラは運転免許とかは特にいらなく、少女探偵を3年以上やっていれば誰でも運転できるのだ。
そしてロスラが塀を乗り越えようとすると…何かに当たった。
「あれ〜?」
目の前を凝視すると、何やら虹色に淡く光っている壁のようなモノが見える。
「まあ、キラキラしていますわ!」
「多分…これ、結界じゃん?」
ポチュラが説明する。
「一部の怪異が使う力だって聞いたけど…かなり強い怪異がいるってことかな!うちも見たの初めてだよ!」
「他に何かないのですかね…?」
一同が周りを見渡していると、フェルネが勢いよく手を挙げる。
「はいは〜い!私、いい案思いついちゃいました!」
全員の視線がフェルネに向く。
「それはズバリ…強行突破です!」
「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」
いやなんでやねん!お前アレ?脳筋バカだな?
「とにかく…なんでそう思った?」
チュリがフェルネに訝しげな目線を向ける。
それに対して、フェルネはいつもの明るい笑顔を崩さず答えた。
「理由ですか?簡単ですよ!形あるものはいつか壊れるので、こう…ガーンとやればいけるのではと!こんな風にっ」
「あっちょ、ハンドル握らないの…!」
レニアの制止も虚しく、フェルネの操作によりロスラは結界にガンッと激突した。
「あらら、無理っぽいですね!」
「無理っぽいですね!じゃねーよ!壊れちゃうから!」
レニアが急いでハンドルを取り戻してツッコむ。
「うーん…てへぺろ☆」
「おい誰かこの脳筋拘束しとけ!」
「了解」
「えーん!」
チュリの呼びかけにビオラが応じてフェルネを羽交い締めにする。
脳筋バカで怪力のフェルネをいとも簡単に抑えられるビオラもヤバいのではないかと思ったのは秘密だ。
気を取り直して一同が周りを見渡すと、ルベリーが何かに気づいた。
「みんな、あっちを見てごらん。あれが門じゃないかい?」
「あ〜っ!本当なのです!流石なのですっ!」
「じゃああそこの門をガーンとやっ…むぐっ」
またロクでもないことを言いそうなフェルネの口をビオラが塞いだ。
うんうん、この子絶対また門破壊するとか言い出しそうだったよね。
それはともかく、門の前に着くとルベリーがロスラから出ていって鍵を確認した。
「みんな!鍵は開いているよ!」
「おっけ〜、発進させるよ〜」
レニアが再びロスラを発進させると、まるで魔法のようにギギギ、と扉が開いた。
そのことに少し違和感を感じたが気にしないことにした。
ロスラを池のほとりに停め、周りを見渡す。
そこはおとぎ話に出てきそうな古びた庭園だった。大きめの池には橋がかかっていて、元々花畑であっただろう場所には雑草が伸び放題、壁や柱にはツタや蔓が絡まっている。
「ほあぁ…綺麗な所なのです…!」
ポポが感心していると、最後にロスラから降りてきたレニアが深く頷く。
「ほんとだねぇ〜、おとぎ話みたいだね〜」
「さーてと、とりまみんなで探索しない?」
ポチュラの提案に一同が頷き、それぞれポーチから道具を出した。
すると、門の方からガチャッと音がした。
一同の動きがピタッと固まる。
この音はなんの音なのか!
次回、謎だらけ!
お楽しみに!




