南の勇者 シムラ
「あたいが勇者に向いてる?」
「最初は強さだけを求めているから勇者には向いていないと思っていた。だが数日前の包帯男との戦いで実力が足りないことを知った。これからもお前は強くなるだろう。それは勇者には必要な要素でもある。礼儀もあるしな」
ステイティア王はシムラに言った後、シムラは少し考え、答えをだす。
「わかった。あたい、引き受けるよ。南の勇者」
「ありがとう。ではこれよりシムラ・ナサギを南の勇者とする」
ステイティア王はシムラに言うとシムラはステイティア王の言葉を受け取り、勇者となった。
シムラを勇者と命じた後、シムラは先に南ステイティアに戻り、僕は王の間に残る。
「シムラを勇者にするのはいい判断でしたねステイティア王。僕に言われたら断るつもりでしたよ」
「余としてはお前を勇者にしたいと思っていたがサランドとの約束であるからな。ツブキを勇者選別候補に入れていいが勇者にしてはダメだ、とな」
サランドさんそんな約束してたのか。勝手に候補に入れたのは最初許せなかったけどね。
「いずれにせよ今回は助かった。お前を残したのは色々と情報を伝える為だ。これもやつとの約束でな。どうやら最近極道もきな臭いことが多いらしくてな」
ステイティア王は僕に言うが極道もきな臭いってどう言うこと?
「南のタケイサ組、西のキングラン組、北がサング組だったか?そして東でバラバラになっていた極道が潰され今は東は半グレがしめている。そして東の勇者であるオサヌ、それと勇者パーティはこれに対応している。サング組にいるハバラってやつはおそらくこの東の半グレの構成員だ。半グレの組織名は混沌。混沌の中での幹部はセブンコードと呼ばれそれぞれにコードネームがある。また別の人は名つきとも呼ぶ」
ステイティア王はたくさん僕に情報を話す。え、待ってまて。情報量が多い。
「すまない。多くを話したがこいつをそちらにまわす。こいつには全て伝えてあるからサランドの説明の際にはこいつを同行させてくれ」
ステイティア王が言うとステイティア王の背後から黒いロングコートを着た幼い顔の女が現れた。
「こいつは余が頼りにしている情報屋の弟子、サラマ・レイアだ」
「サラマっす。よろしくっす」
サラマと呼ばれた子は僕に言うと僕は会釈でかえす。
「サラマは優秀らしいからそちらにしばらく預けよう。サランドが懇意にしていた情報屋がやられたらしいからな」
アマイのことかな。それなら確かにサング組のやつに殺されたな。




