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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第三章 勇者選別編

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大剣使いのニシカ

「はぁ、はぁ……」


 オサヌの攻撃を受けたニシカは、荒い息を吐きながら呼吸を整えた。


「助かったぞ。お前のおかげで、俺は奴の異能から解放された」

「そうか。なら、もう戦う必要はないよな?」


 オサヌがそう尋ねると、ニシカは大剣を構えた。


「それとこれとは話が別だ。俺は半グレだ。王を狙いに来たが、ガルンの野郎に異能で操られ、その状態でお前とやり合っていた。だが、俺はもともと、自分の意志でステイティア王を殺すつもりだった」


「そうか。なら、私は君を斬らねばならない」


 オサヌも大剣を構え、二人は互いににらみ合った。しばらくの間、二人は動かなかった。

 そして、先に動き出したのはニシカだった。


「一撃で終わらせてやる!」


 ニシカは大剣を振り下ろした。

 しかし、オサヌはその一撃を紙一重でかわすと、一瞬でニシカとの距離を詰め、大剣を振るった。

 次の瞬間、ニシカの首が宙を舞った。


「残念ながら、実力に差がありすぎた。君が半グレの幹部クラスであろうと、私は東の勇者だ。この程度の相手なら魔物の中にもいたよ」


 ニシカの首をはねたオサヌは、大剣を背中に戻した。


「やっぱり勇者は強いね」

「勇者だから強いわけじゃないよ。私は、自分にできることを精一杯やっているだけさ。それに、私はいつもパーティーのみんなに感謝している」


 オサヌは僕にそう答えると、城の入り口へと向かった。

 そして、扉を開けた瞬間――。

 そこには、ガラの悪そうな男たちや、武装した男たちが大勢集まっていた。


「これは、少し骨が折れそうだね。まあ、雑魚の集まりみたいだけど」


 オサヌはそう言うと、男たちの前に進み出た。


「ここは私に任せていいよ。たぶん、城下町に私の仲間がいる。今もガルンを探しているはずだから、合流してくれ」


 そう言われた僕は、オサヌにその場を任せ、城下町へと向かった。




 その頃、ステイティア城の城下町では、王を狙う者を探しているガーが、怪しい男を見つけていた。

 ガーは男の後を追い、人気のない場所まで誘い込まれていた。


「怪しい奴め。俺をこんなところまで連れてきて、どういうつもりだ?」

「どういうつもりか、ですか? あなたは目障りなので、私が始末させていただこうと思いまして」


 ガーの前に立つ怪しい男は、身にまとっていた黒いローブを脱ぎ捨てた。

 現れたのは、緑色のショートヘアに、タンクトップ姿の男だった。腰には上着を巻き、黒い長ズボンにロングブーツを合わせている。


「お前、半グレのビルドンの人間か?」

「いかにも。私はササギ。あなたを始末する者の名前です」


 ササギは名乗ると同時に、一瞬でガーの懐へと飛び込んだ。

 ガーはとっさに腕を前に出し、ササギの攻撃を防ごうとする。


「ノンノンノン。それはダメな判断ですよ」

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