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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第三章 勇者選別編

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ササギ

「何がダメな判断なんだ?」


 ガーは背中に担いでいた両手斧を一本引き抜くと、両手で握りしめ、ササギに斬りかかった。


「一撃で終わらせよう」

「のんのんのん。私が一撃で死ぬわけないだろう。それに――」


 ササギが指をパチンと鳴らした瞬間、ガーの両手から力が抜けた。

 両手斧が地面に落ちる。


「う、ぐぅ……!腕が、急に……!」

「隙だらけ」


 ササギはガーの顔面を蹴り飛ばそうとする。しかし、ガーはとっさに身をひねり、その攻撃を回避した。


「っ!ぐっ!」


「私の攻撃を受けた時点で、あなたは詰みなんですよ。私の異能は、触れた部位に激痛を与え続ける異能。私が解除しない限り、あなたの腕には激痛が走り続けます」


 ササギが余裕の笑みを浮かべる一方、ガーは苦痛に顔を歪めながらも、なんとか立ち続けていた。


「だから、のんのんのんと言ったんですよ。私の攻撃を受ければ、その部位は激痛によって使い物にならなくなる。つまり、あなたはもう戦えないということです」

「腕が……使えない、なら……な」


 ガーは痛む腕を押さえながら、ササギに向かって踏み込んだ。


「なっ!?」


 次の瞬間、ガーの蹴りがササギの片腕を直撃する。


「なっ!足で、この私の腕を……!」

「これで……お前も片腕は使えなくなった。これで、お互いに腕はほぼ死んだな」

「の、のんのんのん!私には、まだもう片方の腕が――」


 ササギが言い終える前に、ガーはもう一度足を振り抜いた。

 ミシッ!と嫌な音が響く。


「がぁっ!」


 ガーの蹴りが直撃し、ササギのもう片方の腕も折れる。

 ササギは激痛に耐えきれず、その場に転がった。


「う、腕がぁ! 私の腕がぁ!」

「ん……?」


 ササギが地面を転がりながら苦しんでいると、ガーは自分の腕に違和感を覚えた。


「激痛が消えた……?あいつが異能を解除したのか?」

「くっ……!はぁ、はぁ……!」

「痛みのあまりに異能を解除したか。まあ、これでもうお前が不利なのは変わらないな」


 ガーは地面に落ちた両手斧を拾い上げると、ササギに近づいた。


 そして――。

 ササギの頭部を両手斧で叩き潰した。


「はぁ、はぁ……。なかなか強い異能使いだった。だが、俺はこの程度で……」

「そうだな。お前はこの程度でやられるような男じゃない。そんなことは理解している」

「っ!?」


 背後から聞こえた声に反応し、ガーは振り向いた。

 その瞬間――。


「がっ……!?」


 腹部に凄まじい衝撃が走った。

 ガーは振り向きざまに謎の男の拳を受け、そのまま壁に叩きつけられた。


「今のお前なら簡単にやれる。弱った奴をいたぶるのは、なんて楽しいんだ! ああ、最高だ!」

「お前……誰、だ……」


 ガーは壁にもたれながら、なんとか意識を保ち、目の前の男を睨みつけた。


「おや? まだ意識を保っているのかい? それはよくないな。私の攻撃を受ければ、弱った奴なんて一撃で眠るはずなんだが」

「あいにく……そんな簡単に……寝てちゃ、いけないんでな……」

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