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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第三章 勇者選別編

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ツブキの異能と魔法

「どこに消えた! それに貴様は今、俺が――」

「僕の異能は影。影を使う異能だよ。影を使って影の兵士を召喚したり、影を纏って自分の身体能力を何倍かに上げたりすることもできる。でも、一番得意なのは――他人の影に潜むこと」


 僕はガーの影に潜みながら、ガーに語りかける。

 するとガーは、自身の影を両手斧で斬りつけた。

 狙いは悪くない。でも――。


「影を斬ったくらいで、僕をどうにかできるとでも?」


 僕はガーが攻撃を終えた瞬間、影から姿を現し、影の剣でガーの腹部を斬りつける。


「がっ!」

「影の剣。まだ未完成だけど、鎧とか着ていても意味はないよ。完全に切断することはできなくても、ダメージはあるはずだから」

「う、ぐっ……。この、俺が……。だが、さっき完全にお前の体を俺は斬った……はずだ。なの、に……なぜ……」

「あれは僕の魔法だよ。僕、前はディアモのパーティーにいたんだけどさ。何もしないでくれって言われてたんだ。でも、自分の身を守ってくれる保証もないから、自分が何回か死んでも大丈夫な魔法を作ったんだ」


 僕はそう言って、少し笑う。


「ちなみに、これは僕にしか使えない魔法だよ」

「死なない……だと。そんな……魔法……。ほぼ無敵……では……」


 そんな都合よくはないんだよなぁ。

 回数制限もあるし。

 でも、そこまで説明する義理もないかな!


「これで僕の実力は一応示したけど、どうする? 組みたくないなら、僕は僕で調べるけど」


 正直、そのほうが楽だし。

 ガーは我が強すぎるから、あんまり一緒にいたくないんだよな。

 悪いけど。

 すると、ガーはステイティア王へと近づく。


「主人よ。俺は自惚れていたようです。俺が護衛の中で一番強いという考えは変わりません。ですが、もう少し人を見る目を養ったほうがいいとわかりました」

「ふむ。そうか。それでガー。貴様はどうするのだ?」

「俺は、ツブキ殿が俺の無礼を許してくれるのであれば、彼と共に王を狙う者の調査をしたいです。ですが、ツブキ殿が断るのであれば、俺は一人で王の命を狙う者を探します」


 ガーがそう言うと、ステイティア王は僕のほうへ近づいてくる。


「すまないが、こいつの面倒を見てくれぬか。余はガーに期待しているのだ。余の護衛として、もっと腕を上げることをな。それに、ツブキは強いと友であるサランドから聞いていた」


 サランドさん。

 僕のこと、過大評価しすぎだよ。

 僕はそれなりに強いだけなんだけどな。

 んー……。

 ガーはどうしようか。

 んー……。

 んー……。

 僕はかなり悩んだあと、ガーに声をかける。


「わかった。ガーがいいなら、一緒に行こうか」


 組むのはあんまり嫌だけど、やっぱり人手は多いに越したことはない。

 この城の中や周囲だと、ナグモやアスベルたちには頼れないからな。

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