↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第三章 勇者選別編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
60/273

勇者選別戦

 ステイティア王にそう言われた後、僕の隣にいた男?が名乗り始めた。

 白い仮面を顔につけ、赤いロングヘアーをした男......なのだろうか。


「我はスカイス・ズゥル。騎士には勇者候補だと言われ、ここへ連れてこられた」

「それは皆同じよ。得意なこと、それから異能を言え」


 ステイティア王がそう言うと、スカイスは王を指差した。


「ならば最初からそう言え。我に異能はない。得意なことは……そうだな。魔法が得意だ。特に火属性魔法だな」

「ふむ。スカイス。貴様の情報は確かにその通りだ。虚偽の報告をすれば、貴様らは死ぬぞ。余の異能によってな」


 ステイティア王は淡々と言葉を続ける。


「これは自己紹介でもあり、貴様らの情報確認でもある。虚偽の報告は許さんぞ」


 嘘の情報を言ったら死ぬのか。

 もはや拷問だな、この時間。


「スカイスの次は貴様だ。自己紹介せよ」


 スカイスの隣にいた男が一歩前に出る。

 見た目は天然パーマの黒髪に赤いパーカー。下は黒い長ズボンを穿いている。


「私はアゲル・カスケルと言います。商人です。異能は『代償取引』です」

「ふむ。アゲル。貴様の『代償取引』とやらは、今使えるのか?」


 ステイティア王に聞かれたアゲルは、頬を軽くかいた。


「恐れながら、そんな簡単には使えません。それに、下手をすれば王を殺してしまうかもしれません」

「そうか。ならば仕方あるまい。次は貴様だ」


 アゲルのさらに隣にいる女性へ、ステイティア王が視線を向ける。

 茶髪のポニーテールで、学生服……というのだろうか? そんな服を着ている。

 両手には赤いグローブ。

 そして、とにかく若そうな女性だった。


「あたいはシムラ・ナサギ。異能は『コンボコンボ』。よろしく頼むぜ」

「ふむ。シムラ。お前さんはあまり名を馳せていないのだが、なぜ勇者候補に選ばれたのかわかるか?」

「そりゃ、あたいは名を馳せることに興味がないからな。あたいは強くなりたいだけさ。誰よりもね」


 シムラは腕を組む。

 するとステイティア王は、最後に隣にいた人物を指差した。

 その人物は、黒いロングヘアー。

 髪は地面に垂れるほど長く、顔はほとんど隠れている。

 ただ、口元だけが不敵に笑っていた。


「ふ、ふふ……。ぼ、僕はカゲヤ・ホウリ。異能は……相手を暗くするんだ。気持ちをね」

「よし、わかった。では最後にツブキ・ドゥン。貴様の異能を答えよ」


 僕は名乗らなくてもいいのか。

 しかし、なぜだ?


「お前は余の理解者であるサランドのダチである。だから異能だけで構わん」

「僕の異能は、影を操る異能です」


 僕がステイティア王にそう答えると、王は立ち上がった。


「皆、正直によく答えた。では、選別戦の会場である騎士団の訓練場へ向かう」


 ステイティア王はゆっくりと歩き出す。

 僕たちは王の後に続いていく。

 しかし、王自らが案内するなんて……。

 なかなか肝の据わった王だね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。