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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第二章 サング組編 始

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ブンドル 2

 僕はミサキに装備について相談していた。

 すると、僕の隣を黒いローブを着た人物が通り過ぎていく。

 ん? 今の人、どこかで見たことがあるような……。

 でも、黒いローブを着ている人なんていくらでもいる。僕の勘違いかな。


「どうしました?ツブキ」

「なんでもないよ。それじゃあ、商店エリアに行って昇格試験に備えようか」

「いいですけど、試験中は回復道具や回復薬の持ち込みは禁止ですよ」


 ミサキの言葉を聞いた僕は、思わず驚いた。

 マジか。昇格試験って、回復道具とかダメなのか?


「回復アイテムがダメって、しんどくないの?」

「しんどいって何ですか?試験なら普通だと思いますけど」


 ミサキは当たり前のように言う。

 でも、僕は昇格試験なんて受けたことがない。


 勇者パーティーにいた頃は、ディアモさんがSランク扱いだった。だから、そのパーティーに所属していた僕も、難易度の高い依頼をこなせると思われていたのだろう。

 そのせいか、今まで自分の実力を試すような機会はなかった。


「ツブキ。商店エリアに行くなら、早く行きましょう」

「うん、そうだね」


 ミサキに促され、僕たちは商店エリアへ向かった。

 そして僕は、ミサキにいつも利用している商店エリア内の市場へ案内してもらうことになった。


────────


 ツブキたちが商店エリアで買い物をしている頃。

 ギルドマスター室には、ある人物が訪れていた。


「……まさか、本当だったとはな。偽名で来たものかと思っていたが」

「偽名も何も、入る前にちゃんと名乗りましたから。チェイサーと」


 ギルドマスター室を訪れたサング組の構成員、チェイサー。

 彼がそう言うと、室内にいたアスベルは剣を抜き、ナグモは鎌を構え、セツは銃を構えた。


「サング組のチェイサーよ。何しに来たか知らねえが、サランドさんに手を出せば殺すぜ」


 アスベルが警戒しながら言う。


「そんなつもりは毛頭ないよ。それに、君たちにいい話がある。というか、うちのクズ野郎を殺してほしいんだ」


 チェイサーは、アスベルたち三人に向かってそう告げた。


「いい話とは? ブンドルのことか?」


 サランドが尋ねると、チェイサーは首を縦に振った。


「ブンドルのやつは、やってはいけないことをした。それに、ブンドルが所属する今の組長派閥は過激すぎる。だから、あいつを大人しくさせる必要がある」


 チェイサーの言葉を聞き、アスベルは口を開いた。


「お前らの組の派閥が分かれていようが、どうだろうが、俺は気にしない。アマイちゃんを殺したヤシオとブンドルの二人は許さん。ヤシオのやつは俺が殺した。あとはブンドルだけだ」


「そうか。君がヤシオを……。アマイ・フォンの件は、すまなかった」


 そう言うと、チェイサーはアスベルたちに向かって頭を下げた。

 その瞬間、セツはチェイサーに銃口を向けた。

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