↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第二章 サング組編 始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/274

セツの異能

 セツは僕の攻撃を避けると、持っていた銃を別の銃へと変えた。


「悪いけど、少し本気でやるわね。ツブキ、相当強いから」

「そんなことはないよ。でもいいよ。セツの実力も見てみたいし」


 セツは銃を構えると、僕に向かって連射を始めた。

 あの銃は……マシンガンタイプかな?無数の弾丸が僕へと飛んでくる。

 僕はそれを紙一重で避け続ける。


「これを避けるなんて、やっぱりツブキは強いわね。姉さんでも一発は当たっていたわよ」

「まあ、ギリギリだけどね」


 僕がそう答えると、セツはマシンガンを撃つのをやめ、異能を使ってマシンガンを消す。


「こんな感じかな。私の実力、どうだった?」

「予想外だったよ。なかなか強いじゃないか」

「そう? ならよかったわ。ただ、近接戦は苦手だから、そこだけは覚えておいてね」


 セツはそう言うと、僕へと近づいてくる。


「姉さんの復讐までは、よろしくね」

「ああ。こちらこそよろしく」


 僕は差し出されたセツの手を握り返した。




 ツブキとセツが訓練場で戦っている頃、南ステイティアのとある場所では――。


「チェイサー。お前、ぬりぃことやってんな」


 サング組の隠れ家。そこに集まっていたサング組の一人、チェイサーに向かって、一人の男が言った。


「君こそ、ずさんなことをしてくれるよね。あんなところに死体を残すなんてさ。ブンドル」

「ずさんだと? やめてくれよ。我は処理に関しては、そこの大剣バカに頼んだんだからな」


 チェイサーにそう言い返した男――ブンドルは、壁にもたれかかっているヤシオへ視線を向ける。


「は? ちゃんと処理しただろ。道端に捨てるっていう、画期的な処理をな」

「頭、大丈夫かい? 君。あんなの、怒ってくれと言っているようなもんさ。ヤシオとブンドル。君らは真っ先にタケイサ組の奴らに狙われるよ」


 チェイサーがそう言うと、ヤシオが口を開く。


「狙われてなんぼさ。俺はタケイサ組を潰して、サング組で知名度を上げんのさ。いつまでも舎弟扱いするインテリ兄貴たちに対してな」

「我はサング組……いや、バララの親父のためになれば、それでよい。チェイサー。貴様はどうなんだ?」


 ブンドルがチェイサーを睨む。

 するとそこへ、青い長袖の服に白い上着を羽織った、一人の男が二人の会話に割って入った。

 顔には、縦に走る剣の傷がある。


「二人とも喧嘩をするな。組のためにならん」

「カエンドの兄貴」

 チェイサーは、顔に傷のある男――カエンドの名を呼び、カエンドはブンドルを睨みつける。


「カエンドの兄貴。そんなことを言って、我を睨むのはやめてくれないか?」

「ブンドル。親父の方針は変わったかもしれんが、人道を外れたことだけはするなよ。俺たちヤクザは、後ろめたい仕事も多い。だが――」

「わかった、わかった。全く……我は調査に出るから邪魔をするなよ。ヤシオ、行くぞ」


 ブンドルはカエンドの言葉を遮ると、ヤシオを連れてサング組の隠れ家を出ていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。