影の異能
「ぐっ!」
アキザが刺されて血を吐いた瞬間、弓兵がアキザの体に矢を放ち続けるとアキザの体は弓兵の放った矢が何本か刺さり、アキザは地面に倒れた。
「は、はは。俺様、が、まさか、冒険者、ごときに。お前、名前、は?」
「僕はツブキ。ツブキ・ドゥン」
僕はアキザとある程度の距離をおいてしゃべり、アキザには影の兵隊の剣士二体を近づけ、盾役は僕の近くにまで戻す。
「ツブキ、か。なる、ほど。俺様が、負けるのも、うなづけ、る。カシラが要注意、人物、と言っていた、やつ、だから、な」
僕が要注意人物?というかなんで僕の名前を?
「やるなら、さっさと、やりな。お前に、殺された、なら、そこらへんのやつに殺される、よりは、まし、だ」
アキザは僕に言うと僕は影の兵隊の剣士二人にアキザの胸部を貫かせた。アキザを殺した後、僕はアキザの遺体をその場に残し、サニカとガマルの遺体を運ぶ。二人とも顔はなくなったけどちゃんと埋葬してやらないと。ひとけのない道を通りながらギルドの近くにまで移動すると二人の遺体を隠してサランドさんに会いに行く。
ギルドマスターの部屋につくと僕はノックした後すぐにドアを開く。
「いきなり開けるなよ。ノックの意味ないだろ」
「すいません。ただサランドさん。あなたに残念なお知らせが」
「残念?そういえば私が向かわせた二人はどうした?あいつらは強いから役にたったと思うんだが」
サランドさんが僕に聞いた後、僕はゆっくりサランドさんに二人のことをいう。二人のことを言うとサランドさんはおもたい口調で
「......そうか。二人はやられたのか」
「はい。僕がいたのに申し訳」
「お前は悪くないさツブキ。あの二人に申し訳ないのはこの私だ。冒険者時代、ガマルとサニカにはよく助けられたからな。あの二人なら生きて今回のことを頼めると思っていたんだが」
本当に申し訳ない。勇者パーティーにいた頃、相手はほとんど魔物や魔族相手。あいつらは魔法は使えるが異能は使えない。その代わり魔族の使う魔法は人間の魔法と違いかなり威力が高いし、魔法の詠唱速度も人間より速い。魔族相手でパーティーを組んでいたなら僕の役割でも大丈夫だったかもしれないけどやっぱり自分の異能を極めている人間相手だと難しいな。
「あの二人の仇をうてないのは悔しいけど二人の墓は責任をもって私がつくろう。今回のことは助かった。これは報酬だ」
サランドさんは僕に金の入った封筒を渡してきた。




