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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第一章 ツブキの新たな生活

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爆破の異能

「そ、そんな……サニカ!」


 僕は爆発によって煙が立ちこめている、サニカのいた場所へ急いで近づく。

 そこには、爆散したサニカの腕が落ちていた。

サニカの身体は、見るも無惨なほどバラバラになっていた。


「その女みたいな死に方がしたいなら、突っ込んでこい。今なら攻撃をやめれば許してやる」


 アキザは、バラバラになったサニカの死体を指差しながら言う。

 僕は怒りを抑えながら、影の異能を使ってアキザの身体を地面に拘束した。

 サニカは今日会ったばかりの人だ。それでもこんな、バラバラになって死ぬような人じゃなかったと思う。

 僕がゆっくりとアキザに近づいていると、目から大量の涙を流したガマルが近づいてきた。


「すまないが……拙者にやらせてくれないでござるか? サニカの仇は、拙者が討ちたいでござる」

「……そうだね。それじゃ、好きにしていいよ」


 僕がそう言うと、ガマルはアキザへと近づいていき、アキザの背中に剣を突き刺そうとした瞬間ーー


「俺様はタケイサ組のやつにならやられてもいい。だが、お前みたいな冒険者ってやつに殺されるのは、ごめんだな」


 アキザは地面を爆破した。

 ドォンッ!

 爆風によって僕の影の拘束が破られ、同時に、立ちこめた煙の中からアキザが飛び出し、近くにいたガマルの顔に触れた。


「なっ――」


 次の瞬間、アキザはガマルの顔を地面へ叩きつける。

 ドォンッ!

 爆発が起こった。


「ガマル! ガマルー!」


 僕は慌ててガマルのもとへ駆け寄る。

 生きているのか確認しようとするが、煙が晴れた瞬間、ガマルの顔は、なくなっていた。

 そこには、顔を失った身体だけが地面に転がっている。


「極道に関わるから、こうなる。冒険者なら冒険者らしく、魔物を狩ったりしているだけでいいのによ」

 アキザはそう言うと、ガマルの死体を蹴り飛ばした。


 その瞬間――僕の中で何かが切れた。

 僕は影の異能を使い、影の兵隊を生み出す。


「お前は……絶対に許さない」


 怒りで身体が震える。


「お前の思惑通りにはさせない。冒険者である僕が、お前を殺す」

「おいおい。俺様、親切にカタギは関わるなって言ったばっかりだよなぁ?」


 アキザは笑いながら言う。


「まあ、そんなに死にてぇなら止めはしねぇがよ。俺様の爆破の異能で、てめぇの身体を爆破しまくってやんよ」

「……やってみろ」


 僕はアキザへ向かって、影の兵隊を向かわせる。


「シャドウ・トルーパー。五体。弓兵二人、剣士二体、盾兵一体」


 五体の影の兵隊が、一斉に動き、まずは盾兵をアキザへ近づける。

 そして、その背後から弓兵二人が一斉に矢を放った。


「ちっ! 手数が多い!」

「異能使い同士の戦いなんだ。卑怯とか言うなよ」


 弓兵たちが次々と矢を放ち、アキザは矢を避けながら、盾兵の攻撃をかわしていく。


「さっきまで拘束しかしてこなかったのに、急に攻めに入りやがって……。さっきの奴らは囮か!」

「囮なわけないよ」


 僕はアキザの動きを観察しながら答える。


「正直、お前をなめていた。こんなに頭の回るやつだとも思わなかったからね」

「……だったら、後悔しな!」


 アキザが弓兵の放った矢を避けた瞬間、僕は命令を出す。


「剣士――行け」


 二体の剣士が、アキザへと一気に距離を詰める。


「なっ――!」


 次の瞬間、二本の剣が、アキザの身体を貫いた。

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