ケルベ・イチス
「ツブキ・ドゥン。貴殿が拙者の相手になるとは予想していなかった。マスターからも修道服を着た女を殺せとしか命令されてないからな。だがもし邪魔をする奴がいるならそいつも斬れと言われている」
イチスは僕に言うと僕は即座に影の兵士を召喚する。
「シャドウトルーパー 剣士!」
僕は影の剣士を二体召喚し、イチスの攻撃に対抗する。
「なるほど。マスターが貴殿に気をつけろと言っていたのも頷ける。では拙者も本気でいこう」
イチスは一度僕から離れると六本の腕に全て武器を持ち、さらには首から新たに二本顔を生やした。これで三本の顔ってことは
「今からは拙者がケルベ三兄弟と呼ばれる戦いを見せよう。この二つの顔には意識がない。拙者は魔法はからっきしでな。だがこの顔二つがそれを補う」
イチスの顔の両方に生えた二つの顔はそれぞれ魔法を詠唱し、武器に属性を与えた。火をまとう剣にしたり、氷をまとうハンマーなど。
「武器を複数使いさらに魔法も使うなんて君やばいね」
「拙者は名持ちにはなれなかったがガルン様の作りし傑作でもある。拙者は人間をやめ化け物になった。だからこそツブキ。貴殿を殺せるのだ」
イチスは僕に言った後、氷属性が付与されたハンマーを僕にふるう。僕は即座に影の盾兵を召喚しイチスの攻撃を防いだ。
「なかなかいい攻撃、だね!」
「腕が六本、それに属性が付与された武器もありますから。これで倒せなければ拙者もそれだけの男だったという話よ!」
異能顕現を使いたいところだけどそうぽんぽんと使っていたんじゃいざって時に使えなくなる。それに僕の戦いはどこからか見られているかもしれない。だからなるべく温存しないと。
「拙者を相手に力を温存するのは損だぞ。来るならば本気で来い」
僕の影の兵士達を軽々と斬りふせたり、倒したりして僕に接近してくる。こいつはなんというかやりにくいやつだな!
「ツブキ様。助太刀ありがとうございます。ですが安心してください」
黒はゆっくり僕の前に立ち、イチスに近づく。
「ふん。拙者はもう貴殿に用はない。戦闘に参加しないのであれば攻撃はしない」
「残念ですが私はツブキ様には迷惑をかけたくはありませんしカイナ様にも言われています。教会の人以外にはかりは作らない方がいいと」
借りは作らない方がいいってこいつとは相性が悪いんじゃないのか?
「おくのてを使わせていただきます。あなたを私の世界に招待しましょう。誘いたまえ。わが声の世界に」




