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勇者パーティーを追放された影の異能使い  作者: アークマ
第3.5章 南ステイティアでの準備

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カイナの目指す世界

 犯罪者のいない世界?そんなものは理想だ。理想の世界だからいうのは別に構わないが実現なんて絶対不可能だ。それにカイナがもうすでに犯罪をおかしてる。


「ツブキさん。私の理想の世界は暴力もない世界です。皆が平和に暮らせる世界ですよ」

「そんなことできるわけない。暴力はみんなふるうもんだ」

「私は暴力のない世界のために身を粉にして動きます。もっとも暴力を振るうのは半グレと極道。特に今は混沌(こんとん)という半グレを潰さなければならないんです。彼らは見境なく力をふるう。まさに私の理想とする世界にとっての不必要な方々です」

「確かにその混沌って奴らはやばいかもだけどカイナの理想とする世界にはその混沌にいる半グレでも」

「半グレだった人を私は許せません。この子達の親は半グレや極道の抗争、犯罪者によって殺されましたから」


 カイナは黒達を指していうと黒と金が


「私の母と父は私の目の前で殺されました。私を庇って。冒険者で食べていけなくなった犯罪者が私の家に盗みに入り、父を殺した後私と母を殺そうとしましたが母が私を庇ってくれました。そしてその後犯人はすぐに捕まりました」

「あたしの父さんはクズ野郎でね。あたしは母さんに育てられていたけど父さんが母さんに金をせびりに来た際に母さんは殺された。そして父さんさん私自らの手で殺してやったよ」


 金は自分の腕をみながら僕に言った後、カイナが


「私達の手はすでに汚れています。だからこそ私達がやらねばなりません。後の平和な世界のために極道と半グレを潰すのです。二人のような子やこれから生まれる子達には平和に生きてもらうために」

「......残念だけど僕はカイナに手を貸すことはできないよ」


 僕は、カイナの理想とする世界は実現できないと思うし協力できない。極道の人間だから殺すっていうのも僕は嫌だ。


「まぁわかってはいましたよ。ツブキさんが協力してくれないことは。ですが私達の考えは伝えました。いずれは敵対すると思いますがまずはサング組、そして混沌を滅ぼすまでは仲良くしましょう」


 カイナは僕の前に手を出すと僕はその手を握りかえさずに黒に


「話は終わったからここから出してくれないか?黒」

「よいのですかカイナ様。ツブキ様を外に出して」

「構いませんよ。ツブキさんの力はサング組や混沌を潰すにはいるでしょうから。黒。外に連れて行きなさい」


 カイナが黒に命令し、黒は部屋のドアを開いた後もと来た通路を進んで階段を上がりあの部屋に入る前の場所へと戻った。

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