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入れ替わったら戦争 行かなきゃならなくなっちゃった  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第4話〜プライバシー0の最前線

軍隊という男だらけの伏魔殿に潜り込んだ男装女子、アルト。

過酷な訓練を切り抜けた彼女を待ち受けていたのは、敵国の奇襲よりも恐ろしい「共同トイレ」という名の巨大な試練だった。

絶体絶命の包囲網の中、少女のプライドと秘密を守るための、絶対に負けられない戦いが幕を開ける――!

「訓練終了! 解散!」

軍曹の号令が響いた瞬間、私の世界は「トイレへ至る一本道」へと変貌した。

走ってはいけない。走れば、その振動が下腹部に抱えた致命的な時限爆弾を爆発させる。私は全神経を体幹に集中させ、腰を激しく振りながら地面を滑るように進む「競歩」の構えをとった。走るな、だが誰よりも速く進め。

「アルト! さっきは本当にありがとう!」

背後から泥を拭ったハンスが嬉しそうに駆け寄ってくる。感謝の光を宿した瞳で、あろうことか私の肩にガシッと手を回してきた。

(アッ、触るな危ない死ぬ……!!)

「……ッ!」

衝撃に耐えるため、私の顔は般若のように歪み、全身がガタガタと震える。しかしハンスの目には、それが「戦場の興奮冷めやらぬ孤高の戦士の姿」に映ったらしい。「アルト、君はなんてストイックで、鋭い目をしているんだ……!」と勝手に羨望を深めている。構っている暇はない。私はハンスの手を無言で振り払い、聖域へと怒涛のステップを刻んだ。

ついに目的の木造小屋へ飛び込む。しかし、目の前に広がっていたのは、壁で仕切られた個室など存在しない、剥き出しの溝が一本通っているだけの「男たちの共同トイレ」だった。

(嘘でしょ……男装女子の秘密と、女子高生の尊厳、どっちを捨てればいいの配置換えして神様――!!)

アルトの本当の戦いは、ここから始まる。

第4話をお読みいただきありがとうございます!

命がけの訓練を終えたアルトを待ち受けていたのは、敵の奇襲よりも恐ろしい「物理的な限界」と「プライバシー皆無の共同トイレ」でした。

男装女子という秘密以前に、女子高生としての尊厳が風前の灯火です……!

ハンスの熱い勘違い(?)も炸裂する中、果たしてアルトはこの絶対絶命のピンチをどう切り抜けるのか!?

面白いと思ってくださったら、ぜひブックマークや評価、感想などで応援していただけると執筆の励みになります!

次回、アルトの決死のトイレ防衛戦(?)をどうぞお楽しみに!

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