「流星という少年」①
「龍霊雨器」本編では語りきれなかった設定や裏話に加えて、
各回の最後には、ここでしか読めない限定SSもあります。
*本編のネタバレ満載の内容になりますので
未読の方はお気をつけください。
今回は、龍霊雨器のW主人公、流星の回!
《流星》
16歳。身長161cm。
(玄曜とは13cm差。キスしやすい身長差らしい)
妹の代わりに女装して後宮に入り、
玄曜の倉庫に配属——そして即バレる。
口癖は「ぎょえぇ」
ぎょえぇ、にも色んなバリエーションがある。
苦手なものは蜘蛛。小さい時に服の中に入った
トラウマから蜘蛛全般がダメらしい。
蜘蛛を見ると近くの人に抱きついてしまうため、
玄曜をよくイラつかせている。
小柄でぱっちりした瞳。力はあるけど、筋肉が
つかない体質。
女の子に見間違えられるのがコンプレックス。
女装すると男の子に見えない。
でも結構、流星自身も女装姿は可愛いと思っている。
艶のある栗色の髪。髪の長さは腰ぐらいまであり地毛である。
寝癖がつくと中々取れないらしい。
前髪に妹の星蘭からもらった花模様の
ヘアピンをつけている。
物事を深く考えない性格。素直で感情豊か。
思った事が、すぐに顔に出る。
思い立ったらすぐ身体が動いてしまうタイプ。
純真なのか単純なのか……作者もわからない。
6歳離れた妹、星蘭が大好き。星蘭と流星は見た目もそっくり。
あまり本編では出てきていませんが、
流星は結構なシスコンです。
実家は工芸品を取り扱っていた商家。
裕福な家庭、というわけではなく普通の庶民。
親が騙されて借金を負わされ、家業は現在廃業中。
両親は知り合いの商売を手伝って暮らしている。
家族は女装して後宮に入り込んでいる事を知らない。
古い工芸品に触れると記憶が見える不思議な力を持っている。
この力の事は内緒にしていて、家族にしか打ち明けていません。
流星は後宮に来て初めて龍霊雨器という存在を知る事になり、
自分の力の使い道を知っていきます。
現在、離れで玄曜と同居(同棲?)中。ご飯係です。
流星は、めちゃくちゃ料理が得意という訳ではありません。
後宮内の仕事仲間などにレシピを教えてもらって日々挑戦しています。
玄曜が「普通」というぐらいなので、味は美味しいと思います。
流星は本当に動かしやすいキャラです。
作中でも存分に作者の好きなように動いてくれます。
イメージとしては「流星〜!」と呼ぶと、
「呼んだー??」と、すぐに来てくれる。
なんていい子なんだ。
(ちなみに玄曜は読んでも来ない。アイツは本当に書きにくいヤツです)
シリアスな場面も、流星が喋るとほっこりさせてくれる。
いつだって飾らない真っ直ぐな言葉を言ってくれるため、
大変助かっています。
*
流星SS「近すぎる距離」
これは、お互いがまだ、その気持ちに気づいていない頃。
「ねぇ玄曜、これ見てよ!」
離れの庭。昼下がりの陽光の中、
流星は小さな器を手に、ぱたぱたと駆け寄ってきた。
「……何だ?」
椅子にふんぞり返ったまま、胡桃を食べていた玄曜は
視線だけを向ける。
「倉庫で見つけたんだ! これ、昔の茶器っぽくてさ――」
言いながら、流星はそのまま玄曜の隣に腰を下ろした。
――いや。
“隣”というには、あまりにも距離が近い。
肩が触れ合うほどの位置。
流星は何の疑いもなく、当たり前のようにそこにいる。
「ここ、ほら。細工がすごくてさ」
身を乗り出して器を見せる流星。
その拍子に、さらりと頬に触れる柔らかな髪。
「……おい」
「ん?」
「お前は、他の奴にもそうやって近づくのか」
「他の奴?」
何のこと? と言わんばかりに、流星は首を傾げる。
イラァァァ……。
玄曜はゆっくりと目を閉じた。
(コイツは……)
(本当に……)
「なあ玄曜、ここなんだけど――」
さらに距離を詰めてくる流星。
今度は完全に肩が触れた。
「……おい」
「んー?」
「本当に他の奴に、やってないんだろうな?」
「?」
きょとん、とした顔で見上げてくる。
大きな目がぱちぱちと瞬き、
その無邪気さに、玄曜の苛立ちはさらに募った。
「この装飾がさ――」
流星が気にせず話し出した、その瞬間。
ぐい、と腕を引かれる。
「ふわっ!?」
気づけば、流星は玄曜の膝の上に引き寄せられていた。
「なななな……何!!?」
腰に回された腕。
逃げ場のない距離。
いつもは見上げる玄曜の顔が、今はすぐ目の前にある。
「俺以外の奴にやるな」
低く、はっきりと告げられる。
「わかったな」
念を押すように、不機嫌な声音で。
流星は一瞬きょとんとして――
「んん……? うん、わかった」
とりあえず頷くしかなかった。
⸻
「……あれでお互い無自覚なのですから、たちが悪いですねぇ」
慎言は二人のやりとりを遠くから眺めながら、静かに茶を啜った。
※作者より
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『龍霊雨器』裏話+SSは、5/25〜6/2まで毎日20:30頃更新。
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