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勇者(50年ぶり2回目)

村長さんの語った話は、大変有益なものだった。


(村長の話)

昔々、村長(52歳)がまだ小さな子うさぎだったころ。

毒ニワトリが大量発生したが、火魔法使いの派遣が遅れたことがあった。

村のうさぎが儀式を行い、火魔法協会から魔法使いを召喚しようとしたが、

やってきた勇者はたぬきではなかった。

しかし彼は魔法を使うことができたので、毒ニワトリを退治することができた。

その後、彼は帰っていった。

彼の来たところは、地球といった。

仕様書は、そのとき魔王様から出てこられたものだ。

地球の言葉で書かれているのはそのためと言われている。



村長さん52歳なんだ、そんな若いんだ。じゃあきっとこの子供たち実子だ。

お孫さんですか、とか聞かなくてよかった。


いや、そんなことより


「今の俺、そんな感じな気がします!」


タヌーサさんと村長は、うなずきあって、んだっぺー、と、美しく声を揃えて言った。


「山の奥へ、どうも親玉いるみでなんす。そぇづやっつげってもらえだら、帰られるんでねが。」


と、村長は耳を立てて言った。

ふさふさの白髪かと思ったら垂れた耳だったのだ。

人間の耳もあるけど頭にも耳があった。


行きつけのじょいふるホントダのペットコーナーを思い出す。

耳が垂れてるうさぎ、そういえば、いた気がする。

そうなるとご家族も気になってしょうがなかった。髪型なのか耳なのか。


ご家族のほうは、俺の話が済んだなら湧いて出た調理セットをどうするか決めていこう、と

言い出したいけれど図々しいといわれるのが怖くて言い出せない感じが見て取れた。

目線が完全に調理セットに向いていた。


「なんだか出てきたやつですけれど、よかったら村の皆さんでどうぞ。

 村長さん、タヌーサさん。その親玉というのは、今日中に退治できそうですか?」


「私は今日はもうちょっといろいろありすぎて、火がちゃんとしないのでぇ」


「無茶だぁ勇者様。」


「今日中に帰れないならせめて、奥さんに無事ですよ、と連絡したいのですが」


ぬっ

と、視界にタテジマのユニホームが現れた。


まばたきをする、やはり眼前にも魔王様がいた。


「わっ、わあーっ出た!」


「ショーヤ先生ったら、オバケ見たみたいに驚いちゃって」


タヌーサさんはウフフフと笑った。

オバケじゃなかったらなんなのだ。


ボケ アホ おどりゃあ お前は扇風機か たまには当てろやパチンコだってもっと当たんで


魔王様の下半分は、相変わらずうるさかった。


「魔王です。

 修正結果を追記します。」


魔王様はフライドチキンの箱を何箱も積み重ねて

口から仕様書を吐き出した。


『帰還処理の完了後は、時系列の推移は発生しません』


と書いてあった。

その紙はやはり飾られることになった。


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