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城塞都市ガザドュラン

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 二人が黒い孔を通り抜けると、そこは枯れた草が目立つ荒野であった。

 風が舞いあげる砂は景色を微かに黄色く染め、眼前にそびえる都からは白い煙が天を覆おうと空へと登る。

 刺々しく乱立する尖塔に外周を覆う黒鉄の壁、この大都市こそが魔族から人間を守る堅牢不落の要塞が一つ、城塞都市ガザドュラン。


「ここがガザドュラン、なんだか埃っぽい場所じゃのう。服が汚れそうじゃ」

「だからって消し飛ばしちゃ駄目だよレア」

「ダメなのかユーリ?」

「駄目だよ」


 猫のように甘えた声で、とてつもなく物騒な事を言うレア。大事な存在であるユーリは別だが、それ以外は塵と同じ存在。自らが不快だと感じれば、それだけで断罪に値する。

 しかし隣に立つユーリが、それを止める。

 レアの手を握り魔法を止めるように言うと、渋々といった様子ではあったが手のひらに収束させていた魔力を霧散させた。

 少し前に荒事を起こすなと言っておきながら、自分は街を消し飛ばそうとするレアにヒヤヒヤする。


「ん、お主が言うのであればやめる」

「ありがと。それじゃあ街に入るけど、なんで今回は街の中に繋げなかったの?」

「今回は人目のない場所が検出されなくての、人がおらず最も近い場所がここであった。聖都よりも人が多いようじゃな」


 レアが多用する転移魔法、〈黒孔ノ異門〉(ブラックゲート)は使用者であるレアが望む場所へ繋げる魔法だが、条件を付け加える事で更に詳しい場所へ自動的に繋げる事ができる。

 転移魔法というのは、本来ならば現在の位置と転移先の位置や距離関係、途中にある障害物の体積の演算、数秒以下の時間のズレや星の運行、その他にも気が遠くなるほどの多くの要素を計算し、初めて可能となる大魔法。少しでもズレたら体のパーツが別に散らばってしまうほどの、命の危険が伴うものである。

 現在、レアや彼女の陣営を除いて人間と魔族の両方で転移魔法の使い手として確認されているのは、僅か八人。その内の一人がルエメナ聖教のトップにいるルシフェナであり、いかに転移魔法というものが常識から逸脱したものなのかがよくわかる。

 尤も、その最高難度の魔法をまるで近所に買い物に出かけるように気軽に使うレアの方が規格外なのだが。


「見えるか? ガザドュランに多くの人間が出入りしておる。他国から参陣してきた者、そいつらを相手に商売を営む者、賑わいでいえば聖都以上じゃな」


 黒鉄の城壁を抜ける唯一の門には、遠くからでも確認できるほどの人間たちが列をなしていた。

 レアの言う通り、集団の姿はどこかの国の旗を掲げた騎士たちや、それらを相手に富を築こうと何台もの馬車を引き連れた商人たち。彼等が門に集まっていた。


 ガザドュランは周囲を険しい山が囲う天然の要害である。その地形ゆえに包囲して陥落させるのは困難で、道中にある両脇にある崖が道を狭める事で相手は大軍を動かす事も出来ない。

 まさに攻めるに難く守るに易い要塞である。

 この都市を抜けられてしまえば平野が広がり魔族の進行を食い止める事ができず、故にこの地は最重要の防衛拠点の一つとされている。

 当然、防備や人手も必要となり、あのように他国からの騎士団たちも招集されており、食糧だったり薪だったりを売ろうと商人たちも多く集まっている。

 遠くからでも喧騒が聞こえてきそうで、聖都とはまるで違う。


「こちらも早く街に入らねばな。このままでは野宿するはめになる」


 とはいえ、街に入らねば始まらない。

 まだ日も高い時間とはいえ、門の前にいる人数から見ても、今から入ろうとしてもかなりの時間を要してしまいそうだ。

 更には後ろからも複数の商団が見えており、本当にこのままでは野宿しかねない。

 魔王と恐れられた自分がこんな砂が鬱陶しい場所で夜を明かすなど恥辱の極み、憤懣で死んでしまいそうだ。

 少し急ぎ足で駆け、二人は門に並ぶ待機列の中に入る。


「それにしても凄い行列だね。よく見ると騎士団や商人の他にも、色んな人たちがいるよ」

「あまり物珍しそうに見るでない。お主の言う通り、中には傭兵などといった荒くれ者もいるのじゃ。あまり関わるものではないぞ。あのような粗野な輩共など」


 商人や騎士とはまた違う、それぞれ身なりが違い武器を所持している人間たちもちらほらと散見される。

 彼等は傭兵と呼ばれる者たちで、文字通り金銭で戦う事を生業としている。報酬次第では表沙汰に出来ない事も平然と請け負い、力量は個人によってバラつきはあるものの生粋の戦闘のプロたちである。

 その仕事ゆえか荒い気性を持つ者が多く、人相もあまり良いとは言えない。

 一歩間違えれば無法者である彼等に、レアは進んで関わりたくなかった。何より礼儀を心得ていない者を、レアは嫌っている。


「だからって暴れちゃダメだからね? ほら、もうすぐ街に入れるから」

「ようやくか。このわしに時間を取らせるなど、本来であれば死に等しい行為じゃぞ」


 何やら物騒な事を言っているレアを宥めながら、特に問題も起きず二人はようやく門の前まで来た。

 門の前では四人の騎士が検問をしている。


「止まれ。見たところ他国から応援に来た騎士ではないようだが、お前たちも傭兵か? 他の連中より随分と小綺麗だが」

「えっと、僕たちは傭兵になったばかりで……」

「なんだ新米傭兵か。しかもこんな子供まで連れて……うちは人手を必要としているが役立たずは必要としてないぞ」

「はんっ、言うではないか木っ端の小僧が。その軽率な口が己の死を招く事になるのだぞ」


 その一人である若い騎士がレアたちを止めるが、ただでさえ列に並んで待たされて不機嫌だったレアは、若い騎士が己を見つめる侮った視線に怒りを覚えた。

 レアの怒りはすなわち相手の死であり、溢れ出た魔力にあてられ腰を崩した若い騎士の顔へ人差し指を向ける。

 指先に淡い光が集まり、騎士に死をもたらす呪いが放たれようとするが……レアの細い腕をユーリが掴む。


「レア、騒ぎは起こさないんじゃなかったの? ほら、手を下ろして」

「……ふん」


 ユーリに言われたら、引き下がらざるをえない。

 不服な顔を変える事はせず、指先に集めた魔力を霧散させて仕方なく手を下ろした。

 魔族との戦争ですら感じなかった恐怖と明確な死にいまだ怯えが拭えず地面にへたり込んでいた騎士を心配してユーリは立ち上がらせるが、先程のレアの異様な魔力に他の騎士たちも集まってきてしまった。


「どうした、何か問題でもあったのか?」

「ここは我等人間族(ヒューマン)を守護する要衝。我等に害するならば子供だろうと容赦せぬぞ」

「ぞろぞろと要らぬ者共がまた集まりよって……」

「いや、なんでもないです。この子はちょっと血気が盛んで」

「お、おい、離さぬか!」


 再び顔付きが険しくなるレアを、これ以上争い事に発展させたくないユーリは抱き上げて身動きを封じた。

 レアならば、なんの躊躇いもなくこの騎士たちを害するとユーリは確信していたが、それは正しかった。

 しかしユーリが思うような物騒なものではなく、精々が彼等の精神を意のままに操る人形と化して門の中へ入るものであった。自我が崩壊してしまう程の強力な呪いではあるが。


 レアも一応、無益な殺生はしないとユーリの気持ちは汲んでいるので、比較的大人しい(・・・・)手段を用いるつもりだったのだ。

 しかしユーリに抱き上げられている今そのような事は出来ず、ジタバタと手足を動かす。

 側から見れば駄々を捏ねる妹をたしなめる兄のそれだが、その際にレアが振り回す拳が顔面にクリーンヒットしてしまった。兜で守ってはいるがその兜が顔面にぶつかって痛い。


「ふん、相変わらずお前ら傭兵連中は問題を起こすな。金に汚い連中が、これ以上騒ぐと雇ってやらぬぞ。さっさと入れ、後ろがつっかえているんだから」

「はい、どうもすみませんお騒がせしました!」

「おい待て、わしの話はまだ終わっておらぬぞ!」


 騒がしくも微笑ましいとも言える光景に毒気を抜かれたのか、それともまだ仕事が残っているからなのか、この場をまとめる騎士は嘆息をこぼしてレアたちを街の中へ入れた。

 これ以上問題を起こしたくないユーリもまるで逃げるように、相変わらず暴れているレアを抱えながらそそくさと街の中へ入った。


「もうレアったら、騒ぎを起こしちゃうのは駄目じゃないか。それに、そうやってすぐに怒るのはよくないよ?」

「わしを侮るように見てきたがのが悪いのじゃ。身の程を弁えぬ者に温情を与えてやるほど、わしは優しくはない」


 そう言うが、悪いと本人も自覚しているのかレアはバツが悪そうにプイッと顔をそらした。こういう時は、ユーリの真っ直ぐな目には勝てない。

 しかし謝るのも本人のプライドが許すはずもなく、気まずそうにしながらもレアは無言でユーリに手を伸ばす。

 少し間があってレアが望む事を察したのか、ユーリは伸ばされた手を掴んで二人は街の中を歩く。こうして手を繋ぎながら街中を歩くのが、半ばお約束となっていった。


「賑わってはいるけれど、やっぱり戦闘中なのか皆ちょっとピリピリしているね」

「それに傭兵どもも多く、治安は良くなさそうじゃの。喧騒の中に怒号も混じって、騒がしい事この上ない」


 賑やかというよりも騒がしい街の喧騒に、つい顔をしかめてしまう。

 周りでは、見た目で傭兵とわかる人たちが住民や商人といざこざを起こしており、やれ酒が高いなど、酔って乱闘騒ぎを起こしたりと、動物のほうがまだ大人しいとレアは眉根を寄せる。


「たしかにちょっと物騒だよね。レアも女の子だから、気をつけないと」

「お主、わしを誰だと思っておる? もしわしに不逞を働か輩がいたてしても、相手のほうを心配したほうがよいぞ? まず五体無事に済ましはせんからな」


 物騒な内面はともかく、外見だけならばレアは非常に容貌が整った美少女である。

 まるで精巧な人形のような造形美にすれ違う人は皆振り返り、全身が白銀の鎧という異質なユーリの姿も重なって二人は衆目を浴びていた。

 根っからの善人であるユーリなら大丈夫だが、悪と自称し自らの暴力性を自覚しながらそれを行使するレアは、不敬を働く者を決して許しはしない。

 それこそ、相手の無事を気遣う事もなく己の怒りのままに蹂躙するだろう。


「自覚してるなら少しは自重しようよ。それで、どこに行こっか?」

「一応わしらは傭兵と名乗って街に入ったからの。実は傭兵でないと知られたら面倒じゃし、組合があるはずじゃからまずはそこで傭兵の申請でもしておくか」


 この戦乱の時世、戦える者は常に必要とされており傭兵という職業の需要はかなり高い。貴族といった特権階級や裕福な者がなれる騎士と違って、望めば農民でさえも傭兵となって武功を積み名声を得る事ができるため、立身出世を願って傭兵の道に進む者も少なくない。

 他には未開の地を見つけたり新種の薬草や鉱石を求める冒険者という職業もあるのだが、戦場に事欠かない現在では傭兵の数が圧倒的に多い。

 主な働きは戦場での武功や街を襲うモンスターの討伐などがあるが、人数が多いのでそれらを管理する組合というものがどこの街にも一つはある。

 管理といってもいい加減なもので、必要な物は名前と今までの戦場での働きを示すだけの簡易なもの。それだけでも街の中では最低限の身分だけは証明できる。


 他の傭兵の後に続いて歩くと、ガザドュランの少し端に傭兵の組合があった。

 建物の造りは板を適当に重ねただけの雑なもので、傭兵が集まっている事もあって外からでも騒がしい声が聞こえてくる。


「えっと、レア、外で待ってる?」


 僅かに眉根を上げたレアを横目に見て、このままでは傭兵の人たちと揉めそうだなと思ったユーリは、レアに外で待っているかと提案する。


「そうしたいのじゃが、流石に本人が行かねば申請も通らんじゃろ。仕方ないが、わしも行かねばなるまい」

「そっか。相手から仕掛けられたとしても、ムキになって争う必要はないからね?」

「……善処する」


 一瞬あった間に少し不安に思いながらも、二人は組合の中へと入っていく。


『……………………』


 さっきまで酒を煽って騒いでいた傭兵たちはシンと静まり、視線をレアとユーリの二人に集める。

 片方は真新しく白銀に輝く鎧で全身を覆い、片方は十歳前後の人形のように整った珍しい黒髪の少女。

 周りは粗雑な防具や年季の入った武器を携えた、目付きもガラも悪い壮年男性が多い空間の中で二人の姿は異様に映り、皆それぞれ見定めるような値踏みをするような視線を向けてくる。

 一瞬、この視線にレアが怒りを覚えるのではと心配していたがレアは特に気にした様子もなく、二人傭兵の申請をするための受付台まで進んだ。


「あの、傭兵登録の申請をしたいんですけど」

「あん? じゃあこの紙に名前を書いて」


 客商売ではないからなのか、愛想のよくない受付台にいた男から小汚い紙が投げ渡される。

 だというのに、ペンを渡さないのは不親切きわまりない。よく見ると受付台にはペンといった書くものの類いは置いておらず、レアが周囲に見つからぬように呼び出したペンを受け取って二人は名前を書く。

 名前を書いた紙を渡すと、書けと言ったのはそっちなのに受付の男は少し驚いて目を見開いた。


「本当に書いてくれるなんて驚いた。大概は文字が書けないのか口頭で伝えてくる連中ばっかりなのに。えっと、名前は鎧の方が白騎士で、嬢ちゃんの名前はレアっと。それで、過去に他の場所で雇われた記録はないのか?」


 傭兵を登録する組合はどこの街にも一つは置いてあり、そこでの働きを示した記録を傭兵は常に持ち歩いている。

 それが傭兵として己の腕を証明するものであり、別の街では重要な戦力として信用される。

 しかし今日から傭兵となった二人には、当然ながら傭兵としての働きなどはない。尤も、勇者や魔王としての働きならば本を積める程にあるのだが。


「僕たち、傭兵になるの初めてで……」

「おいおいなんだァ! こんなご立派な鎧着て新米ちゃんかよぉ!」


 どんな奴かと思いきや、新米傭兵と分かるや否や沈黙を保ってきた傭兵たちは堰を切ったようにドッと笑い出した。

 これが数々の戦場を渡り歩いてきた歴戦の強者ならまた反応は違ったのだが、新米の傭兵は先輩の傭兵にイジられるのが一種のお約束となっていた。

 皆は愉快そうに笑い、二人を囲ってユーリの肩に手を置いたり背中をバンバンと叩く。


「ニイちゃん、随分と豪華な鎧じゃねぇか! どこかのお坊ちゃんサマか?」

「えっと、これは貰った物で……」


 ある意味、ユーリは失態を犯したしまった。

 粗暴で荒くれ者が多い傭兵たちの中で、新人の傭兵をからかうのは一種の伝統行事となっていた。

 それで相手の反応を見定め、暴れるのであれば相手をしてやり実力を判断し、大人しくされるがままであれば根性なしと見下され侮られる事になる。

 この場では力を誇示する事こそが正解であったのだが、持ち前の優しさのせいでユーリは彼等にとって荷物持ちと判断されてしまった。


「ここはお前たち甘ちゃんが来ていい場所じゃねぇんだよ」

「小さなガキまで連れて来やがって、教会の託児所と勘違いしてるんじゃねぇのか?」

「なんだったら俺たちが送り届けてやろうか嬢ちゃん?」

「触るな下郎。わしの肌に触れていい男はこの世にただ一人」


 傭兵の一人がレアの肩に手をかけようとしたが、凍てついた視線と共に振り返り魔法を唱える。

 白い指先をクイっと振るとレアに触れようとした傭兵の体に泥が這いずり回り瞬時に岩へと変わり身動きを封じた。

 突然の魔法に周囲は驚き、騒がしい空間は静寂に包まれた。


「レア、争いごとは駄目だって……」

「安心せい、動きを封じるだけで害はない。尤も、これ以上わしらを侮るのであれば、その限りではないがな」


 最後の言葉は周りの傭兵たちに聞こえるようにあえて声を大きくして話す。

 それが嘘でない事を示すために指を操ると傭兵を体を固めていた岩が徐々に上へと登って喉元まで侵食してきた。


「あ、ぅ、頼む、やめてくれ」

「レア、苦しそうだからもうやめてあげて」

「よかろう」


 呼吸がままならず苦しそうに呻く傭兵を見てレアにやめるように言ったユーリの言葉を素直に聞き入れて魔法を解く。

 鋼鉄のように硬い岩は塵となって消えて拘束から解放された傭兵は床に手をついて激しく呼吸する。


「大丈夫ですか? 仲間が手荒くてすみません」

「あ、ああ、すまない」

「手を貸すでない。そういうお人好しなのが侮られる原因となるのじゃ」


 さっきまで自分たちを侮っていた相手を助けるユーリを見て溜息をついてしまうが、今回のお人好しはいい方向に繋がった。

 いつもならば喧嘩の一つや二つに発展してもおかしくないが、レアの尋常ではない威圧感と魔力に周りは恐怖し、彼等の盛んな血は一気に冷え込んだ。

 最前線であり熟練の傭兵が集まっていたおかげか彼等はレアの異様な力を経験的に見抜き、誰一人もレアに挑む者はいなかった。

 その恐怖の中でユーリの優しさは彼等に安心をもたらし、素顔もわからぬ白銀の騎士が本当に心優しき者であると一様に理解した。同時にこれ以上彼を侮辱したら、幼き少女の形をした暴君の怒りを買ってしまう事も。


「さあ、もう登録は済ませたのならこの場に用はない。こんな土臭い所から離れて、休む場所を探すぞ」


 いまだ彼等の混乱が回復しない中、そんな事は知らないと言わんばかりにユーリの手を引いて二人は組合から出て行った。

 レアとユーリの事は瞬く間にガザドュランの街中に広まり、傭兵の中では知らぬ者はいなくなり、騎士たちの耳にも届く事になった。


 ──曰く、指で魔法を操る暴君の少女。

 ──曰く、暴君を鎮める白銀なる騎士、と。

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