8 私達の始まりの旅路 ルーファスside
きらびやかなな王都でのパレードが終わり、王都の大門を出た。夕刻となっていた。王都をグルグル回らされたからだ。
大門の外にも街があった。
そこで宿を取った。
明け方、出立となる。
夜明け前、王国騎士達が私とシルビアの馬車を守り囲みながら、街道を走った。
少し走った所で、騎士達が止まった。
「命令ですので、我々はここまででございます。旅の成功を祈っています」
騎士達が王都方面へ駆け去っていった。シルビアの馬車すら、残されなかった。シルビアにも馬を渡されたが、シルビアは馬に乗れるのだろうか?
ま、路銀はタップリあるし、なんとかなるだろう。
「私達だけだね。頑張ろう」シルビアに微笑んだ。
「そうですね。魔王がいるという西の魔の森方面へ行くように、と神官長から言われています。向かいましょう」
シルビアが颯爽と馬に跨った。
馬車の中で、シルビアは聖女の服装から女騎士の服に着替えていた。
突然、木々の茂みからガラの悪い男達が出て来た。騎乗し、武器を持っている。
行く手を阻まれた。
「へへっ。金目の物と女を置いていけ!素直に出せば怪我はさせねぇよ」
盗賊だ。
勿論シルビアを守る!
私は聖剣を構えた。
「おおっ!すげぇ剣だな!それも貰おうか!」
盗賊達がどっと笑った。
その時、王都方面から素っ頓狂な声がした。
「うわわわわん!!」
何事?誰だ!!
白目を剥いた男が物凄いスピードで駆けてきていた。髪を振り乱し、泣きながら、、、。何故か頭に猫を乗せている。
その男は私達の横を駆け抜けざまに、盗賊たちを全員ぶっ飛ばした。
「ウワァ!」「ギャア!」「うぐぅ」
盗賊達が街道から森へ飛んでいった。
一瞬の出来事だ。素晴らしい剣技。何故か泣いていたが。
私とシルビアはポカンと男を見送った。
何だったのだ???
何となく気になり、男を追った。
「おーい!そこの君、どーしたんだい?」
馬で並走して声をかけた。
「助けてぇ!」男。
「??助けてもらったのは私だが?」
「追手がー!」男。
「何も来てないが?」
「本当?俺、追いかけられてない?」男が失速した。
後ろを振り向いて、騎乗しているシルビアを見てビビった。
「追手が美人!」
「あれは私の連れだ」
「ええっ。美人と旅?いいなー。お兄さんの恋人?」
やっと男が止まった。泣くのもやめた。
「恋人ではない。聖女シルビアだ」
シルビアが馬に乗り、追いかけて来てくれていた。
「聖女?ってことは、お兄さんは勇者?」
落ち着いて話すと、優しい言葉を使う男である。
「ああ。ルーファスだ。貴殿は?」
「俺はジン。こっちの猫はルリ」
「先程の剣技、見事だ。助けてもらった。
追われているなら、どうだろう?私達と行かないか?西の方に向かうのだが」
ルーファスが提案した。
「え、いいの?そのー、俺、お金無くて」
「そんなことか!路銀はタップリある。護衛代として旅費は持とう!」
ルーファスが笑って気前よく受け合った。
「よろしくお願いします!」
ジンが勢いよく返事した。
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「ニャニャニャーン!」
(やったー!お金の心配、無くなったー!)
『ニセモノ勇者と聖女を本物の勇者が護衛するのか!愉快だな!ははははは!』聖剣。
追手は全部、聖剣が(聖剣に操られたジンが)倒してました




