グオール王の企み
王宮のグオール王の執務室で、グオール王と神官長が話をしていた。
「聖剣は見つからぬ、か」
グオール王が苛立って言う。
「いかんせん、聖樹に近寄れる者はおりませんでした。聖剣を近くで見た者も、、、。
まさかとは思いましたが、古物商や質屋なども調べました。持ち込まれた形跡はありませんでした。
近辺で落とし物として届けられていないかも、確認しましたが、それらしき剣はありませんでした」神殿長。
「、、、聖剣は勇者に抜かれたのだ」グオール王。
「それは、ありえますな」神官長。
「西の辺境の魔の森のほうが、魔物に手こずっておる。勇者を向かわせる」グオール王。
「は?勇者は名乗りをあげておりませんが?」神殿長。
「くくっ、神殿に神託がおりたろう?忘れたのか?
ルーファスだ。ルーファスが勇者だ。
聖剣を、至急それらしき聖剣を作らせろ。
それをルーファスに持たせて西へ行かせるのだ。
聖剣を持って出た勇者ルーファスが、、、、亡きものとなり、聖剣も行方不明。
全てルーファスの責任にすれば良い。
神殿も、その方が良かろう?
頃合いをみて、聖剣は見つかる。私が探索してみつけるのだ。くくっ。
その剣を聖樹に刺しておけば良い」グオール王。
「なるほど、、、素晴らしい。
、、、ルーファス殿下には、生きて帰ってきてもらっては、、、確実に、、、承知いたしました。
聖女を、つけましょう。腕利きの。聖女らしく見える者を、、、、。
聖樹には幼き者なら、近づけます。子供に聖剣を刺させましょう」
ニヤリと笑う神官長。
グオール王も、楽しげに笑った。




