2 王宮 オウンドゴール国 グオール王
よろしくお願いします!
「大変です!大変でございます!至急陛下にお取り次ぎを!」
聖剣を有する聖国と称するオウンドゴール国。
王宮の廊下に、息を切らした神官長の切羽詰まった声が響いた。
オウンドゴール王グオールは私室で愛妾とイチャイチャプレイをしていた。
そこを呼びに来られて王は不機嫌だ。
ようやく王が謁見の間に現れ、神官長が通された。
面倒くさそうな王。
「何事だ」
「国王陛下!申し上げます。
先ほど、神殿地下にある我が国の神聖石盤が、異常魔力を感知致しました!これはあの伝説にある、魔王の復活の兆しに違いありません!魔王が、、魔王が眠りから目覚めたのでございます!」
神官長が震えながら奏上した。
東西の辺境騎士団からの報告も上がって来ていた。
宰相が顔色を変えて奏上した。
「国王陛下、神官長の申されることは真実にございます。
同時に東西の国境に広がる魔の森の警備隊から報告が!
魔物が大量に湧き出て、駆逐に手間取っていると。
早急に騎士の派遣を!」
「なんだとううう!」
中年のハゲてタップリの腹肉をつけたグオール王が驚き呻いた。
「そ、そうだ!聖剣は?聖剣はどうした?!
勇者に魔王を退治に行かせるのだ!勇者を探せ!
国中の男に剣を抜かせれば、誰かが勇者だろう!」グオール王。
「そ、それが、、、」
神官長が口ごもったが一気に言った。
「聖なる森の神木に祀られていた、誰も抜けない勇者の聖剣が、、、聖剣は消え失せておりました!」
「なんだと!何のための神殿だ!この大馬鹿者め!」
魔王が復活したというのに、聖剣が行方不明。
勇者に持たせなければならんというのに!
王は怒り、憤った。
「聖なる森には唯の人は入れんと申しておったではないか!
盗人や邪な者は結界に弾かれると!わしですら全く入れなかった!
心清らかな者でなくば、聖木に近づけんと申しておったのは、嘘か!
何故盗まれる!
毎年何のために大金をお前らに授けているか、わかっておるのか!マヌケどもめ!」
神官長、神官は震えながら頭を下げていた。
1人の年老いた神学者が震えながら進み出た。
「陛下、古い文献にこのような記述を見つけました。
『聖剣が動く時、聖女もまた現る』と。
『聖剣と聖女は魂の絆を結んだ』ともありました。
聖剣は聖女と結びついているとすれば、聖女をこちらに置いておけば、必ずや聖剣を取り戻すこと叶いましょう」
「本当か?聖女をこちらで保持しておけば、聖剣は戻るのだな?!
ならば、すぐに聖女を召喚せよ!」
王が叫んだ。
神官長達は王の謁見の間をバタバタと退出した。
聖女召喚の儀式、その準備に駆けずり回った。
お読み頂きありがとうございました。




