15 シルビアさんと伝書鳩の手紙
「うー、頭が痛い」
お祭りではしゃいだ翌朝、朝食でのジン。
「二日酔いだな」ルーファス。
「今日も祭りがあるのにー」ジン。
「寝てろ」ルーファス。
何事も無かったように、シルビアは微笑んで朝食の輪の中にいた。
朝食を終えて、ジンはルーファスの部屋に一緒に入らせてもらった。
「あー、ルーファスさん、昨日薬草ブレンド茶葉が売れたとお伝えしましたよね。
今まで、宿賃やモロモロ出してもらって、ありがとうございました!足りるかわかりませんが、こちらを、、、」
ジンが金貨を渡そうとした。
「いらん。旅の始めに言ったではないか。
私に払うより、故郷に仕送りでもすると良い」ルーファス。
「でも、、、こないだ見えて。ルーファスさんの財布、中身かなり減ってませんでしたか?帰路の路銀が、、、」ジン。
「、、、帰路は、考えて無い」ルーファス。
「は?何言ってるんですか!魔王を倒して王都へ帰るんでしょ?」
ジンはルーファスを心配した。
魔王討伐と大々的に送り出されたわりに、ルーファスとシルビアだけというのが、引っかかっていたのだ。
さらに、ルーファスが王の甥と聞いてからは、さらに不審に思っていた。
「ふふっ。お前は良いやつだ。、、、王都から金は送られてくるから、心配は無用という意味だ」
微笑んで言うルーファス。
その頃、シルビアは鳩から密書を受け取っていた。
瑠璃猫は軒下でくつろいでいた。
手紙をつけた鳩がシルビアの部屋に入ったのを見た瑠璃猫。
不審に思って窓からシルビアの部屋に飛び込んだ。
「あら、鳩が気になる?でもこの鳩はダメよ。傷つけないでね」
シルビアが鳩の足から手紙を外した。
「そっか。かなり王都から離れたし。ようやく、、、今頃になって、、、、指令を出すのね、、、、あの人を、私が殺すのか、、、」
シルビアが無表情につぶやいた。
瑠璃猫は鳩に興味があるように鳩を肩に乗せたシルビアの周りを周った。
「ニャーン」と可愛く鳴いてみせた。
内心は、
(えええ?!殺すって、言ったよね?ルーファスさんの事かな?まさか、ジンを??シルビアさんに命令してる人がいる?)
混乱する瑠璃猫だった。
シルビアが鳩を飛ばすと、瑠璃猫も窓から出た。
「ニャーン!」
(聖剣に相談!)
聖剣を持つジンを探した。




