14 猫じゃない夢
気持ち良く酔ってバタンとベッドに倒れ込み、眠りこけたジン。
ジンの頭に乗っていた瑠璃猫も、一緒にベッドで眠り込んだ。
夜中、ジンは突如息苦しくなり、呻いた。
顔が何か柔らかい物に埋まっている。
顔を軽く振っても、その柔らかい物も動く。
顔が、埋まるというか、包まれている様な不思議な感触。
腕を動かして、目の前の大きな物の後ろ側を撫でた。
つるんプルンとして弾力がある。これも柔らかい。ずっと触っていたい肌触り、、、、?。
いい匂いもする。
夢かなぁ。
しかし、息苦しい。
目を開けたジン。本当に、目の前に、何かある。
身体を少し後ろにずらして見ると、目の前のモノは、本物はまだ見たことは無いが、おそらく女性の、おっぱいだった。
「うおお?」
ジンは驚いてベッドから落ちた。
床の上で、ジンは混乱した。
(ええええ??チラッと見えたけど、全裸の女の子がベッドにいる??
俺、襲われた?いや、痴女?
いや、可愛かったぞ?
酔ってお持ち帰り?
やっちゃった??)
そおっと身体を起こし、ベッドの上の女の子を見るジン。
長い黒髪。陶器の肌。長い睫、形の良い鼻筋に、可愛らしい唇。
気持ちよさげにスースー眠っている。
女の子がモゴモゴ言って、身体を動かした。揺れる胸。滑らかな肌。キレイな身体。
女神か、、、?
「だ、誰なんだ?」
つぶやくジン。
「ううーん」
女の子がうにゅうにゅ唇を動かした。
「おにく、おいしー、もっとー」寝言?
声も可愛いい。
フワリと女の子が全身を光らせた。
優しい白い光りに包まれ、女の子の身体が見えなくなり、、、光が消えていくと、女の子も消えて、、、ルリが、、、ブルーグレーの毛並みの猫が、眠っていた。
「えっ??」ジン。
今見た光景が、信じられなかった。
『マタタビのせいかな?』聖剣。
「ななな!」ジン。
『ルリの本来の姿、なかなか良い身体であったな』聖剣。
「はあああ?!」
『お前もがっつり眺めておったろう。腑抜けでもやはり男だな』聖剣。
以下、小声で。
「どーいうことなんだよ?」ジン。
『ルリは召喚された聖女だ。言わなかったか?』
「言ってたかもしれないが、聞き流した。祟りの言うことだし」
『、、、だいたい、並外れた癒しの力を見てきただろうが』
「不思議な力を持つ猫ちゃんとは思ってたよ?」
『とにかく、ルリは聖女だ。
そして、俺様は聖剣!
お前は聖剣を抜いた勇者だ!』
「は?、、、詐偽する自称聖剣様の言うこと、まるっとは信じられないんだけど?
俺が勇者なわけないし!
勇者はルーファスさんで、聖女はシルビアさんだろ?
もーいいや。寝るよ。
祟りから始まって、変なことが多い、、、。俺は祟られている、、、
さっきの女の子、ルリも、悪い魔法使いに猫にされたのかもなー」ジン。
『お前ら、、、似た者同士だな。俺様の言うことをまるっと信じぬとは』聖剣。
翌朝
「変な夢を見た。酔っぱらってたからだよな!
しかし、良い夢だったなー」
ジンは全て夢だと思い込んだ。
「ニャン、ニャンニャー」
(へー、良い夢見れてよかったねー)
『、、、、』聖剣。




