何事も快適さは必要
今回はコックピット関係です。
何事も快適さは必要
雅人side
前回フレームと動力の問題はどうにかクリアできた。これにより、ロボットの基礎となる部分は成功して、次の問題に集中できるようになった。
フレームは開発できたことだし次にコクピットだが、これはかなり難題な事だコクピットは自分の理想の人が乗りロボットと一体化する人機一体の概念を持つロボットにとってなくてはならないことだ。
しかし、これに関してはかっこよさも必要だがこれに説得力を持たせる為にも快適さが求められると思う車みたいに。
コクピットに求められるのは以下のことである
①長時間の搭乗の際、操縦者の負担軽減のための空間確保
②操縦席からあらゆる範囲での視界確保
③強い衝撃に晒されても操縦可能な耐久性
④柔軟性のある操作性
⑤あらゆる環境に耐えうる気密性
とりあえず求められるのは今のところかな。
コクピット自体も大事だが問題があるそれは場所である。
車や飛行機は前の視界を確保するために前部に運転席があるがロボットの場合360°有視界戦闘するために安全確保のために装甲内フレーム中心部にコクピットを内蔵する形になる。
ここまではいい、次は体のどの部位に乗せるかである。
候補は3つ、頭部か胸部あるいは下腹部。
まずは頭部、人型ロボットというのは基本的に人体の延長であるために人が操るつまりは脳から直接信号を送るとしてイメージしやすく扱いやすいのではないかと思う。
それに胸部もいじり易やすく整備もしやすいのではないかとおもうしかし欠点もある一つ、頭部は装甲が薄いこれはバランスの確保のため仕方がないのだが頭には精密センサーにカメラアイなどの精密性の高いものが多く詰め込まれるので空間確保も贅沢は言えなそうである。頭にも武装を搭載したいこともあり、これはかなりシビアなものである。
「目からビームはロマンだよな~」
そうぼやいた俺は次の個所にうつる。
胸部は装甲も厚いしなにより大きさも申し分なくコックピットのスペース確保も容易なものもある。
しかもハッチの場所にも自由度もあり後ろにもつけるもよし前につけるもよしいい事に聞こえるが問題もある、それは胸部に炉心が近くにあるというという事である。
まだ炉心に対しては未知の部分が多すぎる、もし炉心が暴走を起こしたら当然コクピットに危険が及ぶこともある。
最後に下腹部は実は安定性もあり攻撃も当たらなさそうなところにあり実は3つの内2つよりいいのではという思う人もいるかもしれないがなんというか…その不格好かなと思うしもしかしたら女性に白い目に見られるかもしれないので却下しよう。
取りあえず無難な1としよう。
あとは、操作性。
レバーやペダルを使ったものにしたいが、あの本に書かれた通りに操縦システムを構築する必要がある。
構築したいがもう寝る時間だ、お風呂に入って寝ることにしよう、おやすみ。
次の日にシステムを組むことにした。
不思議とプログラミングに関した知識はなかったが不思議と本に書かれている通りにやるとうまく進んだ。なんだか本に操られているみたいだな~。
しかしこう一人でぶつぶつ言うのも人間にとっては健全とは言えないな。
今度サポートAIを作るか。そう思いどんなデザイン、名前にするか考えながら寝床に行き寝た。
翌日、本のaiソフトウェアのページを読みながら簡易的であるがサポートAIがどうにか完成した。まだデザインはまだ決めてない…
「こんにちは」
俺がそういうと帰ってきた言葉は
『こんにちは、マスター』
「え、マスター?」
こらから色々と世話になるから本の知識や一般モラル、社会のことをある程度の知識はインプットしたがマスターって何だが落ち着かない。
「えっとそういえば、名前を決めてなかったなお前の」
『はい、なんとお呼びしますか?』
なるべくシンプルがいいな。それも日本らしいのを、そう思い俺はスマホをポチポチいじって調べていた。昔から主人公をサポートするのは妖精と決まっていた。そこで日本の妖精に着いて日本にある伝承、民話問わず探してみた。すると北海道に雪の妖精と言われているシマエナガという鳥が目に入った。シマエナガか…シマエナガ、シマ、エナ、ガ。
「よし決めた。お前の名前はエナだ。」
『エナですか、かわいい名前ですね…ありがとうございます。』
というわけでここに主従関係ができた。早速だがエナには開発を記録することや知りたい情報を調べて自動で検索してくれる機能を担当してもらう事にした。
そして数日後、操縦システムが完成した。
簡易的であるがコクピットをフレームの頭部につけ試験的に操縦することにした。
「動かすぞ、エナ」
そう言って俺はエンジンに火を入れて機体を動かす。
『了解です。』
乗り心地は初めて乗ったやつより断然よかった。
『いかがですか?』
「いい感じだ」
その感想に嘘はなかった、揺れも少ないし酔うこともないこれなら長時間の操縦も可能かもしれないと思った。
操作性のほうもレバーで腕を動かし機体の方向転換、移動ロボットの機能選択など必要な機能はなんとか完成させることができた。
そしてコクピットの基礎が完成したからあとは気密性をどうするかであった。
目標のスーパーロボットはあらゆる環境に適応してその強さを実証しなければならない、例えば水中だと水圧に耐えうる強度を持たないといけないし将来的には宇宙空間でも動けるロボットを作ろうと思っている。
だがまだまだ先の話だろう、初歩的とは言えコクピットの課題もクリアしたところで今日はここまでにしよう。
「エナ」
『はい』
「今日はここまで、今回のデータをアーカイブにとっておいてくれ」
『承知しました。お疲れさまです。』
「お疲れ」
そう俺はエナにねぎらいの言葉を入れて格納庫を後にした。
仕事の日の帰り道、仕事をしている途中おれはふと疑問に思った、ひょっとして俺はとんでもない事をしているじゃないかと思った。
通常ロボットの開発って企画から始めて予算の配分を決めてやる。しかし今ある施設の力で何年もかかるものを俺は数週間で作ってしまっていた。
このまま進んでどこまで行くのだろうと思ったが、生活の事は?職場のことは?家族のことは?不安なこと可愛い頭を過ぎるしかし俺は止まるわけにはいかないたとえ何があろうとも。
そう考えて俺は仕事から帰って眠りに入った。
そして次の日次はモニター課題だ。
正直今はデータが少ないから複数のモニターを取り付けたものにしているがいずれはスクリーンを増やそうと思っている。
ただしモニターは精密機械の塊だ。昔のテレビの如く叩いて直るというのは今の時代じゃ余計にひどくなる方でもある。
ロボットは様々な衝撃が伴うからモニターそのものも強度を上げる必要がある。あるいはコックピットに衝撃を減らすようにする。両方ともいい案ではあるからどちらもやる必要があるな。
取り付けたモニターを試してみた。
「実験開始」
そう俺は言う。ペダルを踏むロボットが歩く、モニターの精度は順調。歩く分には問題はない。
次に走ってみよう走るとペダルを強く踏む。コックピット全体が揺れてモニターが少しぶれるな、
取りあえず課題の二つを少しずつ解決するしかないな。
まずはモニターのそのものの強化から始めよう。
そして時間がたちどうにか二つの課題、コックピットの衝撃を緩和、それにモニターを一から作ってみる。部品の強度を高めたり、衝撃に強い構造を利用して耐衝撃性を上げた形で力技だがなんとかできた。
取り敢えずできることはした。
次はレーダーについてだが。
知っての通り人型兵器は被弾面積が多い。ましてや50m前後クラスなのだから現代戦に喧嘩を売っているような物。装甲の開発も急務だなと思った。
地上では180°感覚、将来的に空を飛んで空中戦を行うなら360°に反応できるように、小型レーダーセンサーをロボットのあらゆる箇所につけなければならない。
まずは元々あるロボットの目にあるセンサー以外の箇所にサブセンサーをつけなければならない。
頭部の登頂部分につける。次に頭の耳にあたる左右の端につけ、後頭部に当たる部分にもセンサーをつける。これで頭部からは180°見渡せる。一見すると頭を動かす必要はないのでは?と思うが人型である以上ある程度人間の動作もいる。それにあくまで頭につけたセンサーは補助カメラであると同時に何か異物を見つけたら補足してサブモニターに移すのであるもの、あくまでサブである。
て、次に胸部、それに上腕部の部分にも必要だ。特に胸部は被弾前提で作らなければならないので、センサーの強度が高いやつを選んだり、どこにつけるかで悩んだが、取り敢えず背中、全面の部分、それに装甲の隙間にセンサーを乗せるのも悪くない気がしたので試してみた。
あと腕も細かい動作もするから一応掌につけるか。腰の下に足の爪先につけて、これで大方のつけるべき場所にはつけた。
レーダーの試験運用の試験運用に入る。
まず簡易的に作ったドローン10機を飛ばす。
レーダーに死角がないかチェックしてみる。
チェックしてみたところ。10機すべて写っていた。
ドローンを動かしてみた結果、死角になるようなところは現段階では無かった。取り敢えず、あらゆる範囲での視界確保はクリアできた。
次に機密性だがこれは、スペースシャトルに宇宙ステーションのメカニズムを参考に作ってみることにしよう。
後は酸素供給システムの開発。これがないとどんなに強靭なメカを作っても、パイロットの酸欠でオジャンになるなんて、間抜けな展開が浮かぶ。
取り敢えず酸素供給システムの開発に移ろうと思う。原理は二酸化炭素を酸素に変換するようにする。
原理的には宇宙ステーションで使われている技術と同じやつだ。そこにロボットの動力のエネルギー効率を加えて完成した。
「さて……やるか。」
そう呟いた俺は、まずは水中実験室を作ろうと思った。宇宙を擬似的に再現した空間を作ろうとしたが、まずは身近な人間にとって空気が限られる訓練空間を用意した。
それに水中では水圧という物がある。ロボットが損傷すれば命取りになる。
まずは簡易的な球体のコックピットブロックを作り、ロボットがない状態でどれだけ酸素供給が可能かテストしてみる事にしてみた。
俺は万が一のためにつくっておいたスキューバスーツを着て脱出できるようにした。
「エナ、モニタリングを頼む。」
「分かりました、危険域になりましたら警告します、だから慎重に…」
「わかっている。」
エナの方も準備は完了したそうだ、アームと接続されたコックピットブロックの中で俺は冷静に呼吸をした。空気は美味い、作られている酸素には異常は無かった。
「如何ですか?こちらでは数値に異常はないのですが…」
「あぁこっちも大丈夫だよ狭いけど空気は美味いよ。」
水深100mコックピットに損傷はなくこの程度なら余裕だと思った。
俺はエナに指示を出す。
「エナ、ゆっくりずつ深く潜ってもらいたいんだが…」
「どれくらい潜りますか?」
エナは俺の指示を待っていた、いきなりフルスロットルというわけにもいかなかったので、現在の理想の数値は…
「水深1000mまで行く…」
「いきなりですか?」
「いや…あくまで目標目安だやってくれ」
「分かりました、しかしこちらで異常を検知したら即中止させてもらいます。」
「分かった。」
こうして水深1000mまでゆっくりと潜っていく、潜っていくうちにプレッシャーがやってくる、もしこれで異常が起きたら命の保証はない、そんな感じだ。
だが自分の野望を達成するためには自分でできることはやっていくべきだのだ、
あれから時間が経ちとうとう1000mに入った。コックピットにはさ異常はなかったしかし、しばらく経つと…
ビー!ビー!ビー!
警告音が鳴り、コックピット内も赤い電灯が光る。
「ご主人様!これ以上は危険です!」
人工知能のエナが狼狽える。
「分かった今日はここまでだな。上げてくれ。」
「はい!」
そういうとコックピットブロックはゆっくりと上げられる。一歩間違えてたらペシャンコになってたんだなと戦慄を感じ、息を大きく吐く。
こうして陸に上がれた俺は地面に立つことの有り難み。感じた。他にもやりたい事があった一度心を落ち着かせる必要があるからここまでにしよう。
「エマ、今日はここまでだ。」
『分かりました。お疲れ様です。』
「エナ」
「はい?」
「今日はありがとうな」
「いえ…サポートAIとして当然のことをしたまでです。」
そうやりとりをした俺は自分の部屋に戻り寝る事にした。
怖かったが得るものは大きかった。そう思った俺は瞼を閉じて夢の世界に入った。
side out
こんな感じで主人公はコツコツとやるべき事をやるスタイルです。




